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WBCで強烈な衝撃 球団史上初のリーグ連覇目指す「最強主砲コンビ」は

 

帰国後すぐにオープン戦出場


WBCに日本代表の一員として出場した佐藤[写真=Getty Images]


 侍ジャパンでWBCに出場していた阪神佐藤輝明森下翔太坂本誠志郎が3月17日のオープン戦・ロッテ戦(ZOZOマリン)にそろってスタメン出場。前日に成田空港着のチャーター機で帰国したばかりの3人だが、すぐにチームに合流してオープン戦に出場する姿が頼もしい。スタンドからは大きな歓声と拍手が注がれた。

 佐藤は昨年に球団生え抜きの選手で1985年の掛布雅之氏以来40年ぶりの40本塁打に到達。102打点で2冠王に輝き、リーグMVPも初受賞した。森下も自身初となるシーズン全試合出場し、打率.275、23本塁打、89打点といずれも自己最多の数字をマーク。2年ぶりのリーグ制覇に貢献した。日本球界を代表する強打者の二人が侍ジャパンに選出されたのは必然と言える。ただ、メジャー組が合流した1次ラウンドからベンチで戦況を見る試合が続いた。

岡田前監督の両選手への思い


 阪神の岡田彰布前監督は、週刊ベースボールのコラムで両選手に対しての思いを明かしていた。

「『代表の中での阪神勢はどうですか?』って、担当のS君から連絡があった。あえてメジャー組ではなく、阪神の選手に注目するあたりがおもしろいけど、なんだか、メジャー選手の陰に隠れて目立たないな……という印象を受けている。例えば佐藤輝(佐藤輝明)よ。強化試合でいきなり四番。そこで見事なホームランを放った。ここまでは良かったけど、大谷(大谷翔平=ドジャース)、鈴木誠也(カブス)、吉田(吉田正尚=レッドソックス)らが代表に合流してからは、なんか圧力負けしているように、佐藤輝の良さが消えた感じがする。レギュラーシーズンでの堂々とした姿というか、ふてぶてしさがなくなり、小さく見えて仕方ないもんね。これから本戦でどんな起用法になるかは分からないが、ポジションを考えても控えにまわることが多くなるんやろな。それでも佐藤輝らしさを存分に出すこと。日本の、セ・リーグのMVPやで。胸を張って打席に向かってほしい」

「対して森下(森下翔太)だが、彼は『らしさ』満開といった感じやね。ここという場面で必ず結果を出す。これは阪神に入団したルーキーのときからそうやった。どの打順でも必ずチャンスで回ってくる。こういう選手は必ずいるのよ。そこで打つ、結果を残すから『勝負強さ』のインパクトを植え付ける。3月3日の阪神との強化試合でも走者がたまったところで井端(井端弘和)監督は森下を代打で起用。そこでしぶとくタイムリーを放ち、侍ベンチに勝負強さを示した。本戦に入ってのここ一番。森下には『期待大』ですな」

ベネズエラ戦での活躍


ベネズエラ戦の3回に一時勝ち越しの一発を放った森下[写真=Getty Images]


 佐藤は代打で出場した1次ラウンドの豪州戦で左翼線に適時二塁打を放つと、先発出場したチェコ戦も初回に左翼線に二塁打で出塁と与えられた打席できっちり結果を残した。打撃好調を買われて「二番・右翼」で起用された準々決勝のベネズエラ戦では、1点差を追いかける3回一死一、二塁で同点の適時二塁打。メジャーで実績十分のランヘル・スアレス(レッドソックス)の内角に入ったスライダーを右翼線にはじき返した。

 途中出場の森下も続いた。真ん中低めのチェンジアップに泳ぎながらも下半身の粘りで運んだ打球は左翼ポール際へ。勝ち越しの3ランにガッツポーズを繰り返して喜びを爆発させた。NPBの選手たちで編成された侍ジャパンの国際大会では四番に起用されていたが、メジャー組が合流以降は佐藤と同様に控えに回っていた。鈴木誠也がベネズエラ戦で初回に二盗を試みた際に右膝を負傷するアクシデントにより出場したが、最高の結果を出した。

 試合は逆転負けを喫したため2人に笑顔はなかったが、大舞台で大きな手ごたえをつかんだことは間違いない。シーズン開幕まで2週間を切ったが、気持ちを切り替えて新たな戦いに臨む。佐藤は「自分の中では、25年は調子のいい期間というのは、そう長くなかったのですが、一方で、悪い時間も短かった。それは、打撃の土台の部分が、底上げできたからかなと感じているからなんです。26年は年明け以降の自主トレ、2月のキャンプからこの足場をさらに固めて、コンディションのいい期間をいかに増やし、長く維持できるかだと思います。タイガースの勝利のために1シーズン、好調を持続させる打撃をしていきたいです」と語っている。森下と共に「NPBの最強主砲コンビ」がチームを牽引する。

写真=BBM
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