週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

巨人にFA移籍で復活できるか オープン戦打率1割台も期待の「リードオフマン」は

 

環境を変えて再出発


日本ハムから巨人へFA移籍した松本。新天地で復活にかける


 今年の巨人の切り込み隊長として期待されるのが、日本ハムからFAで新加入した松本剛だ。3月20日現在、オープン戦は6試合出場で打率.125、0本塁打、0打点。コンディションの問題で戦列を離れる時期があったが、大事に至らず一軍に合流した。阿部慎之助監督は「一番・中堅」で起用する構想を描いている。

 FAは他球団で活躍している選手を補強するケースが多いが、松本の場合は少し異なる。2022年に打率.347で首位打者に輝いたが、その後は打撃不振で出場機会を減らした。昨年は66試合出場で打率.188、0本塁打、7打点。日本ハムへの愛着はあったが、環境を変えて再出発することを視野に入れてFA権を行使した。幼少のころから応援していた巨人から獲得のオファーが届いたときの心境を、週刊ベースボールのインタビューで明かしている。

「小さいころから夢の一つでしたし、そういうことを口にしていたので、ジャイアンツに行けるとなったときは素直にうれしかったです。テレビをつけたらジャイアンツ戦がやっているのが当たり前で、あこがれというか、いつか東京ドームでプレーしたいとずっと思っていました。ジャイアンツのユニフォームを着てそれが実現できるわけですから」

チームにもたらす大きなプラス


 広角に打ち分ける本来の打撃を取り戻せるか。外野の守備、走塁技術が高いこともチームに大きなプラスをもたらす。打球判断に優れ、落下地点までに入るスピードが速い。

「すごくプラスに考えるなら、(東京ドームは)あまり広い球場ではないので、センターに入ったときの投げる距離であったり、走る距離なども多分、エスコン(フィールドHOKKAIDO)よりも狭いイメージがあります。エスコンのセンターはけっこう広いので。そういう意味では、特別に足が速いわけではないですし、特別に肩が強いわけでもないので、プラスになるのかなと思いますね。自分の良さの中で守備もその一つだと思っていますし、そこに関しては日本ハムですごく鍛えてもらって、武器の一つになっていると思います。守備は100%できて、初めて評価されるものなので、常に100%を目指してやっていきたいですね」と自信を口にしている。

目標は全試合出場と打率3割


 巨人は松本が復活できると判断して、獲得に踏み切った。期待の大きさは背番号「9」を託したことにもうかがえる。現役時代にチームの中心選手として活躍した清水隆行亀井善行(現一軍外野守備兼走塁コーチ)が背負っていた番号で、松本は2人に憧れていた。

 目標は全試合出場と打率3割。「全試合に出るとなると、打撃の調子が悪いときでも、守備であったり、走塁であったり、つなぎの部分で、『調子が悪くても仕事をしてくれるな』と思ってもらえるプレーヤーにならないといけない。いいときは良くてもダメなときはダメ、ではなく、ダメでも打線の中にいたらイヤだなと相手に思われる選手が理想ですし、そういう選手を目指しています。そこを目指していくと、やっぱり全試合に出場するというのが目標になっていきますね」と思いを語っている。

 競争が激しい巨人で外野の定位置をつかむのは容易ではない。過去に他球団からFA移籍した選手たちを見ると、活躍できなかったケースが少なくない。注目度が高い球団で本来のパフォーマンスを発揮できなければ、批判の矛先を向けられる。松本も厳しい道を覚悟しているだろう。リーグ優勝に導く攻守の要へ。FA移籍という決断が正しかったことを証明する戦いが始まる。

写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング