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大化けの予感…他球団の評価高い「巨人の生え抜き野手」は

 

長打力がアップ


6年目を迎えた中山。主軸として定着することが期待される


 定位置を争う立場ではなく、チームの中心選手になれるか。巨人でブレークが期待される選手が、プロ6年目の中山礼都だ。

 高卒1年目からイースタン・リーグで打率3割を放つなど、際立った打撃センスで他球団から評価が高かった。2022年に坂本勇人が故障で離脱したことに伴い、遊撃で出場機会を増やしたが定位置奪取には至らず。門脇誠泉口友汰が台頭する中で、昨年のシーズン途中に外野へコンバートされたことが野球人生の転機になった。人生で初挑戦だったが、左翼や右翼で好守を見せて首脳陣にアピール。103試合の出場で打率.265、7本塁打、32打点をマークした。

 大きな成長が見られたのが長打力だ。24年までシーズンノーアーチで、昨季も前半戦115打席まで本塁打がゼロだったが、6月29日のDeNA戦(東京ドーム)で2回にアンドレ・ジャクソン(現ロッテ)から右翼にプロ初アーチを放ったのをきっかけに、197打席で7本塁打と量産した。分厚くなった肉体から飛距離が明らかに変わった。その要因が夏場から導入したウエート・トレーニングだ。「打球速度は筋肉量と比例するというのも出ている」と本格的に取り組み、今年の春季キャンプで体格がさらに一回り大きくなった。「もっと長打を打ちたい。鍛えまくろうかなと思います。(筋肉の)量を増やして、ゴリゴリでいきたい」と頼もしい。

阪神前監督の巨人評


 昨オフに岡本和真(現ブルージェイズ)がメジャー挑戦。3度の本塁打王を獲得するなど不動の四番を張った強打者が退団したことで、懸念されるのは打線の迫力不足だ。昨年にチーム内で2ケタ本塁打をマークした選手は、17本のトレイ・キャベッジ、11本のリチャードの2人のみ。生え抜きの選手は1人もいなかった。阪神岡田彰布氏は週刊ベースボールのコラムで、以下のように指摘している。

「オレにとっての巨人はやはり永遠のライバルで、ここに勝たなければ優勝はできない。そんな存在やった。ただね、その当時と比べ、巨人のチーム形態は大きく様変わりしている。特に今シーズンよ。巨人はどう戦っていくのか。それを考えさせられるオープン戦になったのだ。たった1人、欠けることになっただけで、正直、チーム力はガクンと落ちた。そういう印象を持ったわ。メジャーに行った岡本(岡本和真)のことだが、不動の四番が抜けて、ホンマ、その穴は想像以上のものになっている。昨シーズンがその好例やろな。前半戦で三冠王も狙える数字を残し、チームも首位やった巨人にアクシデントが襲った。岡本の故障離脱。これでチームは降下していった」

「そんな背景があるから今年はどうチームをつくっているのか。それを注目していたが、先発メンバーを見て、申し訳ないけど、これは厳しい……となったな。まずホームランを打てるバッターがいない。新外国人で四番候補のバッターも『?』だし、こうなれば攻め方を変えていくしかない。この試合でも足を絡めた攻撃を繰り出していたけど、破壊力がないからの戦略やしね。本拠地が東京ドームで、狭い球場の特性を生かした戦い方がこれまでの巨人の持ち味やった。東京ドームで守り勝つというのは、そら大変よ。チーム戦力とマッチしていないところに、巨人の苦しさが浮き彫りになっている、とオレは感じている」

侍ジャパンで大きな刺激


 本塁打以外に点を取る方法を模索する一方で、パワーヒッターの出現が望まれる。中山は侍ジャパンのサポートメンバーとして2月中旬から3月上旬まで侍ジャパンに同行し、超一流の選手たちとプレーすることで大きな刺激を受けた。

 チームに再合流後はオープン戦で外野だけでなく、一塁でも起用されている。岡本は複数のポジションを守れることが武器になっている。中山も右翼で定位置獲得を目指す一方で、一塁も守れれば起用法の幅が広がる。中京大中京高で同級生の高橋宏斗(中日)は2大会連続WBCに出場した。中山も負けられない。「チームの顔」にならなければいけない選手だ。

写真=BBM
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