週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

山本由伸級の活躍を…絶対的エースに飛躍が期待される「中日の右腕」は

 

昨年は8勝と不本意な成績


今季はエースとしてチームを上位に導くことが期待される高橋宏


 5年連続Bクラスと低迷期が続いている中日だが、今年は優勝争いのダークホースとして戦前の下馬評が高い。リードオフマンの岡林勇希、主砲の細川成也を中心に、メジャー通算164本塁打をマークしたミゲル・サノーの加入で打線に厚みが増した。本拠地のバンテリンドームにホームランウイングが設置されることで、得点力アップが期待される。だが、投手陣が抑えなければ白星を積み重ねられない。特にこの右腕が絶対的エースに飛躍できるかが、チームの命運を握ると言っても過言ではないだろう。プロ6年目を迎えた高橋宏斗だ。

 自身初の開幕投手を務めた昨年は26試合登板で8勝10敗、防御率2.83。規定投球回数を3年連続クリアしたが、持っている能力の高さを考えれば満足できる数字ではない。6月終了時点で2勝7敗と大きく負け越して苦しんだ。ステップの幅を微調整したり、リリースの位置を上げたりするなど投球フォームで試行錯誤を続け、7月以降は輝きを取り戻す。16日の阪神戦(甲子園)で4安打7奪三振の完封勝利。無四球と完ぺきな投球だった。その後は安定した投球を取り戻したかに見えたが、9月は痛打を浴びる投球が目立った。改善点は立ち上がりだろう。57失点のうち初回が最多の16失点。登板する試合は相手のエースと投げ合う機会が多いため、先制点を奪われて試合の主導権を握られると苦しくなる。

大きな糧となった国際舞台の経験


 シーズンは悔しさが残ったが、国際舞台の経験は大きな糧になっただろう。侍ジャパンのメンバーに選出され、2大会連続でWBCに出場。「僕はどこでも投げられるような役割にならないといけないですし、先発をやれと言われれば先発ですし、第2先発、中継ぎというところもしっかりと準備をして、マウンドに上がりたいと思っています。前評判としては、他国が選手を強化している、という報道も目にします。WBCは野球をやっている身としても、見ている身としても、特別な大会。世界一になるのがすごく評価されます。いいモチベーションにもなるので、しっかり世界一になれるように頑張りたいです。選出に当たって井端(弘和)監督から電話連絡をいただきました。本大会へ向かう気持ちが高まりました」と大会連覇への思いを週刊ベースボールの取材で語っていた。

 3月10日の1次ラウンド・チェコ戦に登板し、4回途中2安打5奪三振無失点の快投。チームは準々決勝のベネズエラ戦に敗れたため、決勝ラウンドで登板機会が巡ってこなかったが、「WBCで先発するのはずっと目標にしていたこと。すごくうれしい思いと、しっかりとやらないといけないという思いで試合に臨みました。チェコの選手も本当にスイングが強かったですし、NPBとMLBの審判では特徴があります。悠平(中村悠平)さんと高めの真っすぐでファウルを取りながら有効的に使っていこうと話し合い、それが表現できました。観察しながら投げることができ、技術面でも自信がついた状態で上がれている。いろんな成長がこの3年間あったのかなと思います。やっぱりWBCの舞台は特別なものがあるなと感じました」と手応えを口にしていた。

良きお手本の存在


2021年からのオリックス3連覇に貢献した山本


 良きお手本がいる。尊敬する山本由伸(ドジャース)がオリックス在籍時の2021年からNPB史上初の3年連続投手4冠に輝き、チームをリーグ3連覇に導いている。高橋宏も中日のエースにとどまらず、投手タイトルを独占する活躍が期待される。

 大野雄大柳裕也と頼れる先輩の背中を追いかけてきた。昨年の勝てない期間は大野に「おまえはマウンドに立ち続けることが大事」と励まされ、「大野さんに引っ張ってもらいました」と感謝を口にしていた。WBCでともに戦った同学年の金丸夢斗、1学年下のドラフト1位・中西聖輝、2位・櫻井頼之介の両右腕と若い力が躍動すれば明るい未来が切り拓ける。球界を代表するエースへ。今年は圧倒的な結果を残せるか。

写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング