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【東都大学】青学大・安藤寧則監督はなぜ、主将・渡部海をV7のキーマンに指名したのか

 

経験値と体験値


4月7日に開幕するリーグ戦を前にして、青学大の主将・渡部が抱負を語った[写真=BBM]


 青学大は今春、東都大学リーグ史上初の7連覇に挑戦する。1年春からマスクをかぶり、6連覇に貢献してきたのが主将・渡部海(4年・智弁和歌山高)である。つまり、大学入学以来、頂点しか知らない司令塔。名実ともに「勝てる捕手」としての実績を残してきた。

 東都大学春季リーグ戦のオープニングレセプションが4月3日、東京都内で行われた。一部6校の監督、選手代表者、二部6校の監督が集まり、春のリーグ戦への抱負を語った。

 2019年1月から母校を指揮する青学大・安藤寧則監督はキーマンに、迷うことなくキャプテン・渡部の名前を上げた。

「攻撃でもやっぱり、ここというところでの一本を期待したいですし、打点を上げる選手だと思いますので。守りのほうも経験値、体験値ともにやっぱりある選手ですので、攻守ともに、渡部に期待したいと思います」

 指揮官からの言葉を受けて、渡部は言った。

「主将も任せてもらっているので、常に自分がキーマンだと思って日頃からやっていますので、あらためて身が引き締まる思いです。打点は自分がたぶん10から15ぐらいを上げられれば、自ずと優勝に近づいてくると思うので、はい、そこは頑張りたいなと思います」

 4月7日に亜大との開幕カードを控え、調整具合を明かす。

「チームとしての仕上がりも順調に来ていますし、個人としても不安なく来ています。新チームとして迎えるリーグ戦。自分にとっても最後の春のリーグ、いよいよ始まるなという感じですね。7連覇をもちろん目指していくんですけど、新たなチームなので、このチームで優勝したい。待ち構えるんじゃなくて、自分たちからどんどん仕掛けて、チャレンジャー精神というか、そういうものを持っていきたいなと思っています」

 渡部は智弁和歌山高2年夏、青学大を通じてバッテリーを組んだ1学年上の中西聖輝(中日)とともに、甲子園で全国制覇を遂げた。3年夏は甲子園に戻ってきたものの初戦敗退と、最終学年で結果を残すことができなかった。だからこそ、強い思いがある。

「自分たちの代で優勝したいという思いが強いので、後輩も楽しみな選手がたくさんいるので、全員で戦っていきたいなと思います」

4年連続の快挙なるか


 キャリア豊富な渡部は、今秋のドラフトでは1位候補に挙がる。過去3年、青学大は毎年2人のドラフト1位選手を輩出(23年=広島常廣羽也斗阪神下村海翔、24年=ロッテ西川史礁、広島・佐々木泰、25年=中日・中西、DeNA小田康一郎)している。

 今年は渡部とコンビを組む154キロ右腕・鈴木泰成(4年・東海大菅生高)がおり「4年連続」への期待が高まっている。渡部は冷静沈着な司令塔らしく「常に目標は高く設定しておきたいと思います」と、控えめながらもドラフト1位へのこだわりを語った。個人の進路も大事であるが、まずは、チームリーダーとしてけん引することが最優先。チーム目標は、大学野球界における年間タイトル4冠(春、秋のリーグ戦、全日本大学選手権、明治神宮大会)である。

 東都大学リーグのキャプテンナンバーは「1」。渡部は昨年、侍ジャパン大学代表の正捕手を務め、日米大学選手権で5戦全勝優勝に貢献した。負けないキャッチャー。学生ラストイヤーの2026年、さらなる存在感を示すシーズンとなりそうだ。

取材・文=岡本朋祐
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