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【東京六大学リポート】東大の186センチ右腕・池田剛志が初先発で得た学びとは何か

 

東大が最も合った環境


明大2回戦でリーグ戦初先発も、3回途中降板とゲームメークすることができなかった[写真=矢野寿明]


4月12日(2回戦)
明大12-0東大(明大2勝)

 東大・池田剛志(2年・江戸川学園取手高)が明大2回戦でリーグ戦初先発。3回途中5失点と試合をつくることができず、敗戦投手となった。チームは0対12で連敗し、勝ち点を落とす厳しい開幕カードとなった。

 昨秋は3試合で救援。計5イニングで1失点と結果を残したが、先発は勝手が違った。だが、実際に経験しなければ理解できない学びが、神宮のマウンドには詰まっていた。

「緊張はそこまでしなかったんですが初回、足のある岡田(啓吾、4年・前橋育英高)さんの出塁を許し、2つのアウトは重ねたんですが、不運な当たりもあって失点を重ね、自分のペースで投球することができませんでした。オープン戦から先発をさせてもらい、この2回戦で任されたのはうれしかったですが、結果を残せず、チームに申し訳ないことをしました」

 3年夏の茨城大会。背番号「10」の控え投手だった池田は境高との3回戦で4点ビハインドの9回表から二番手で救援し、打者3人で封じた。チームは1対4で敗退。高校野球最後のゲームが公式戦初登板だった。高校野球引退後、東大での野球継続を考えたという。

「勉強もしっかりやり、野球にも全力で取り組むには、東京大学が合っていると思いました」

目指すは最速150キロ


 1年の浪人を経て、理科二類に入学。昨秋に神宮デビューすると、フレッシュトーナメント(2年生以下でメンバー編成)では立大戦で先発、早大との3、4位決定戦で救援登板し、経験を重ねた。186センチの長身から最速141キロと、可能性を感じさせる大型右腕だ。

 好きな選手はレッドソックス・チャップマンとドジャース・大谷翔平。スケールの大きな投手を理想としている。「まずは145キロ、その先の150キロも目指していきたい」。前日の明大1回戦はエース左腕・松本慎之介(3年・国学院久我山高)の6回途中2失点の力投もあり、2対3の接戦だった。東大・大久保裕監督は「(目標の)勝ち点よりもまず、この春は一つ勝つこと。松本が踏ん張ったときに打つほうが噛み合えば、チャンスはある」と明かす。とはいえ、東京六大学は勝ち点(2勝先勝)勝負である。池田は決意を語る。

「松本さんの次に食い込む存在となり、2人で勝ち点を狙っていきたい」

 東大は2017年秋以来の勝ち点、1998年春から56シーズン続いている最下位からの脱出を実現させるには、2番手以降の投手の台頭がテーマ。池田は覚悟を持って取り組んでいく。

取材・文=岡本朋祐
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