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伊原春樹の全力主義

「エースの顔をしていない」ことはない 落ち着いたマウンドさばきはエース級の巨人・竹丸和幸/伊原春樹の全力主義

 

10奪三振で3勝目をマーク


4月22日の中日戦、5回6安打1失点で3勝目を挙げた竹丸


 4月22日の中日戦(前橋)で巨人のドラフト1位・竹丸和幸が先発し、中日打線を5回6安打1失点に抑えて3勝目をマークした。奪三振は10を数えたが、球団新人左腕で2ケタ奪三振を記録したのは67年ぶりだという。

 主に投げる球種はストレート、スライダー、チェンジアップだが、すべてのボールを意のままに操る制球力が抜群だ。22日の試合ではストレートにキレがあり、相乗効果でチェンジアップも生きた。4回二死一、三塁のピンチで代打・辻本倫太郎に対して見逃し三振。カウント1-2から投じた外角低めのいっぱいのストレートで打ち取ったが、コントロール、キレともに素晴らしかった。

 春季キャンプ時に週刊ベースボールのインタビューで竹丸は「ストライクを取るのにはそこまで苦労しないかな、という程度であって、きっちりコースに投げ分けていけるかと言われたら、ストレートも変化球もそれはまだまだですね。その中でうまく投球を組み立てながら、いかにフォアボールを出さないかを心掛けつつ、球数を減らせるところは減らす。そういった感じでやっています」と語っていたが、着実にレベルアップを果たしているのは間違いない。

 それに新人らしからぬ落ち着いたマウンドさばきには目を見張る。表情を顔に出すことなく淡々と投げ込んでいくが、コントロールを乱さず、冷静に腕を振って試合をつくる。首脳陣もベンチから安心して見ていられるだろう。廣岡達朗さんは「竹丸和幸はエースの顔をしていない。あれでは相手に怖がられない」と週刊ベースボールのコラムで書いておられたが、そんなことはない。顔つきなんかは経験を重ねれば変わっていくものだし、竹丸の場合は表情の変わらなさが逆に打者にとって不気味に映っているはずだ。

 山崎伊織がケガで離脱するなどの要因はあったが、阿部慎之助監督が今季開幕戦を託した左腕だ。期待に十分に応えているし、今後のピッチングもますます楽しみだ。

写真=BBM
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