四番カナリオが延長10回に決勝打
3年連続Bクラスからの再建を目指す
西武は4月26日の楽天戦(楽天モバイル)に延長10回の末、3対0で勝利し2連勝。最大5あった借金を1に減らし3位・楽天に0.5ゲーム差に迫った。
0対0で迎えた延長10回二死満塁でこの日、ここまで無安打の四番アレクサンダー・カナリオが楽天三番手・
加治屋蓮から左翼へ決勝の2点適時打を放ち、前日の打撃戦から一転した息詰まる投手戦の均衡を破った。
さらに1点を追加した西武は、その裏を新守護神のドラフト2位ルーキー・
岩城颯空が締めて3対0で勝利。岩城はリーグ単独トップのセーブ数を8に伸ばした。
殊勲のカナリオはお立ち台で「自分の打順が回ってきたのは(10回二死から)その前の打者3人が出てくれたおかげ。そこでヒットが出てよかった」とチームメートに感謝。その上で「あの打席は試合を決める重要な場面だったので集中して入った。(四番については)西口監督に本当に感謝している。この私を信頼してくれた。この数試合、ヒットやタイムリーが出たりしている。これを続けていきたい」とコメント。四番に抜擢されたここ4試合で17打数6安打4打点、打率.353と結果を残している好調を素直に喜んだ。

4月2日の楽天戦で本塁打を含む猛打賞の林安可。調子は上がってきている
また、前日の同カードでは五番に下がりながら、2号2ランを含む来日初の猛打賞4打点と大暴れだった林安可もアピールを続けている。その大きな要因となっているのが、24日のファーム戦で実戦復帰した
タイラー・ネビンの状況だろう。
ファーム戦で復帰後初適時打
そのネビンは復帰後2戦目のスタメン出場となった26日のファーム・リーグ中地区の
DeNA戦(ベルーナ)で復帰後初のタイムリーをマークした。1対2と逆転された直後の5回二死一、二塁の好機で相手二番手・
橋本達弥のカーブをとらえ左中間を破る逆転の2点適時二塁打を放ち一軍復帰への足場を築いた。
西口文也監督はネビンの一軍昇格時期について「本人次第。ゴールデンウィークのどこかでは」と次カード、
日本ハム戦(ベルーナ)から始まるGW9連戦中の復帰を示唆している。
ファーム関係者は「出場試合数のインセンティブなどが絡んでくる外国人選手は当然、自分の契約に関わってくるわけですから、友人でありライバルでもある同僚外国人の状況については敏感に反応します。その意味でも外国人同士の中でも競争環境がある今年の状況はチーム力強化になっている」とカナリオ、林に顕著なここ数戦での“ネビン効果”を解説した。
ファームでは他にも右肩違和感で離脱中の
エマニュエル・ラミレスがネットスローを再開、キャンプ中に右肩痛を発症した
アラン・ワイナンスもファームでの登板を開始し、3月のオープン戦中に緊急降板した
トレイ・ウィンゲンターもリハビリの状態を上げている。
これに5年目の
ボー・タカハシも加わり、4枠の一軍外国人ベンチ入り枠のうち現在空いている残り2枠をネビンと誰が勝ち取るのか。またネビンの昇格に伴い、野手が3枠となる外国人の起用法を巡り、同じ助っ人同士が繰り広げる相乗効果にも一層の期待が高まっている。
文=伊藤順一 写真=高原由佳