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負傷離脱した泉口友汰の穴を埋められるか 「巨人の新戦力」の評価が急上昇

 

与えられたチャンスをモノに


戦線離脱した泉口の代わりに一軍昇格した小濱。全力でアピールを続ける


 今年の巨人は新人の活躍が目立つ。ドラフト1位左腕の竹丸和幸は4月29日の広島戦(東京ドーム)で先発登板し、6回6安打2失点の力投でリーグトップタイの4勝目をマーク。ドラフト2位右腕の田和廉は救援で開幕から9試合連続無失点と奮闘している。パンチ力とミート能力を兼ね備えるドラフト4位の皆川岳飛も楽しみな素材だ。4月16日に一軍昇格すると、24日のDeNA戦(横浜)でプロ初安打をマーク。そして、ドラフト5位の小濱佑斗も一軍定着に向けてアピールしている。

 開幕二軍スタートだったが、遊撃の泉口友汰が21日の中日戦(長野)の試合前練習中に打球が顔面を直撃し、脳しんとう特例措置で出場選手登録を抹消されたことを受け、代わりに緊急昇格した。同戦に「六番・遊撃」でいきなりスタメンに抜擢されると、7回無死一塁で、バスターから引っ張った打球は三遊間に。村松開人の悪送球の間に二塁に進塁した。内野安打となり、3打席目でプロ初安打をマーク。8回の打席でも四球で出塁した。

 その後も与えられたチャンスをきっちりモノにしている。25日のDeNA戦(横浜)で、3回一死満塁の好機に打席が回ってくると、ドラフト4位左腕・片山皓心の直球を捉えて右越えの2点適時二塁打を放ち、プロ初打点をマーク。翌26日の同戦でも2回二死二塁で先制の適時内野安打、7回にプロ初マルチ安打となる左前打で自身初のマルチ安打を記録した。打つだけでなくボール球をきっちり見極める。8回は二死満塁で7球粘った末に押し出し四球を選び、勝利に大きく貢献した。

転換期を迎えた巨人内野陣


 中部商高から社会人野球・沖縄電力を経てドラフト5位で入団。身長180センチ、体重86キロの大型遊撃手で手堅い守備と俊足に定評がある。球界を代表する左腕にのぼりつめた宮城大弥(オリックス)とは幼稚園の時からの幼なじみで、中学時代は同じチームで全国大会を経験した。1年前もドラフト候補に挙がっていたが指名漏れを味わっている。巨人から指名されるとほっとした表情を浮かべたのが印象的だった。

 昨オフに岡本和真がポスティングシステムを利用し、ブルージェイズに移籍。不動の四番が抜け、巨人の内野は転換期を迎えている。吉川尚輝が「両股関節手術」から復帰したが、攻守の要である泉口が戦線離脱。小濱にとっては大きなチャンスだ。攻守でアピールすれば、泉口が復帰したときに他のポジションでも起用される可能性が広がる。吉川が「(岡本)ファームで一緒にやってきて、一緒に一軍で出始めた選手がメジャーで活躍する姿を思うと、純粋にすごいなあって。和真の代わりは一人ではできないと思うので、全員でカバーしてやっていきたい」と語っていたように、新戦力の台頭がなければチーム力が上がってこない。

1年目から勝負のシーズン


 良きお手本が、社会人野球から小濱と同じ24歳で入団した泉口だ。プロ2年目の昨年にブレークしたが、「2年目だとか、若いとか言われるんですけど、もう26歳なので。時間がないなと思っていますし、焦りじゃないですけど危機感はあります。もちろんそのことがモチベーションや原動力にもなるので、しっかりやっていきたいなと思います」、「和真(岡本和真)さんや尚輝(吉川尚輝)さんがケガをされていたこともあって、若い選手が多く試合に出ているじゃないですか。そうした中で、チーム全体の底上げじゃないですけど、若い選手でしっかりチームを盛り上げて、ひとつでも勝ちに貢献できるように、という思いではやっています」と週刊ベースボールのインタビューで語っていた。

 小濱は1年目から勝負のシーズンとなる。昨年の11月に開催された「ジャイアンツファンフェスタ2025」で「読売ジャイアンツのリーグ優勝、日本一に貢献できるよう頑張ります」と誓った言葉を実現するために、攻守でアピールを続ける。

写真=BBM
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