県内公式戦32連勝

横浜高は横浜スタジアムから引き揚げる前、主将・小野[右端]の掛け声で、25人のメンバー、記録員が黙想した[写真=BBM]
5月3日(決勝)
横浜高8-3横浜創学館高
横浜高が2024年秋から数えて25年春、夏、秋、26年春と5季連続の県大会優勝。積み重ねた県内の公式戦連勝を32まで伸ばした。
閉会式では夏の選手権大会の行進曲、大会歌が流れ、最後は甲子園でもお馴染みのファンファーレで締める演出。夏へのモチベーションを高める式次第だった。春の県大会を終え、優勝校・横浜高、準優勝校・横浜創学館は千葉県内で開催される関東大会(5月16日開幕)へ駒を進めるが、上位2校以外の同高野連加盟校はすでに夏へと向かっている。
気持ちをリセット

約1分間の黙想により、心を清めることができた[写真=BBM]
閉会式を終えた横浜高ナインは取材対応後、各選手が手際よく、荷物を手分けして運び、横浜スタジアムを出た。こうした迅速な行動も、強豪校ならではのシキタリである。しかし、数分後、メンバー25人、記録員が球場正面入り口に戻ってきた。そのままグラウンドへ向かい、一塁側ベンチ前に並んだ。最速154キロ右腕の副将・
織田翔希(3年)が、横一列にキレイに並んでいるかを最後方まで細かくチェック。小野舜友主将(3年)の「黙想」の合図で選手たちはまぶたを閉じ、約1分間、心を落ち着かせた。最後に小野主将が「ありがとうございました!」と音頭を取ると、他の選手も「ありがとうございました!」と心を込めて深々と一礼し、速やかに試合会場を引き揚げた。最後に学生服を着用した記録員の高浜晴翔(3年)が頭を下げ、すべての所作に抜かりはなかった。
日々の活動拠点である長浜グラウンドで行っているルーティンを、横浜スタジアムでも変わらずに実践した。決勝の試合後は準決勝までとは異なり、閉会式が行われるなど、何かとバタバタする。母校を指揮する村田浩明監督は一連の公式行事を終え、気持ちをリセットさせたかったという。常に感謝を忘れない。黙想では、客席に誰もいない横浜スタジアムの静寂の中で、自分自身と向き合う。内面を整える神聖な時間で、心身を清めた。次回、この場所に来るのは7月5日、夏の神奈川大会開会式である。県6連覇と夏連覇がかかる一発勝負。まずは神奈川の春の節目を、良い形で締めくくることができた。
取材・文=岡本朋祐