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【東京六大学】立大OB徳光和夫氏にとって、神宮球場が「青春の原点」である理由

 

一貫校を象徴する立教学院の新応援歌


立大の卒業生である徳光和夫氏は応援席で母校に大声援を送った[写真=矢野寿明]


5月9日 第5週1日目
立大1-0早大(立大1勝)

 神宮球場に立大62年ぶりの新応援歌がこだました。5月9日に行われた東京六大学春季リーグ戦第5週1日目の立大対早大戦。三塁側スタンドにはOBでフリーアナウンサーの徳光和夫氏、立教小学校の5、6年生約240名らが駆けつけ、ポップで親しみやすい新応援歌に乗って大声援を送った。

『青春と夢の真ん中で』――。まさに世代を超えた青春の讃歌だ。作詞・作曲を担当したのは、AKB48のヒット曲『恋するフォーチュンクッキー』を手掛けた立大OBの伊藤心太郎氏。元応援団長の星淳一氏(現立大体育会応援団OB・OG会副会長)を介して、当初は応援団の曲作りの依頼を受けたものの、「小、中、高、大一貫校を象徴する立教学院の応援歌として広めたい」という要望に応えた学院全体の応援ソングが完成した。

 お披露目の当日は、約50年以上続く伝統行事である「小学生応援」を実施。「9年間、大学に在籍したんですが、なかなか応援に行く機会がなかったので、やっと小さな恩返しができたかなと。子どもたちがすぐ口ずさめる曲を、と思って作りました。小学生と一緒に応援するのが楽しみです」と、伊藤氏の思い描いたコンセプトどおり、みずみずしい曲調に合わせて子どもたちもリズムに乗りやすい軽やかな応援が繰り広げられた。

現役学生に呼びかけ


62年ぶりの新応援歌が披露された三塁側応援席には立教小学校の生徒が観戦し、大いに盛り上がった


 学生時代に通い詰めた神宮球場が「青春の原点」と振り返る徳光氏にとっても、感慨深い一日に。海城高2年時、一塁側スタンドで観戦した試合で東京六大学新記録となる8号ホームランを放って三塁コーチと肩を組んでホームインする長嶋茂雄氏の姿を見たとき「この人の後輩になりたい!」と立大進学を心に決めた。「長嶋さんが、野球部が結んでくれた縁」と感謝する。

「神宮球場に応援に来られることが一つの青春だった。今の学生さんにも、シーズンに少なくとも2回は応援に来てもらいたい。(第一応援歌になぞらえて)神宮に『行け立教健児』ですね」と、現役学生にも神宮での応援を呼びかけた。

 今でも1シーズンに一度は神宮球場に足を運び母校の試合を観戦しているという徳光氏の熱い声援がグラウンドにも届き、早大に1対0で勝利。道本想(1年・星稜高)、南陽人(2年・大阪桐蔭高)、菅野竜輝(3年・岩手・高田高)の完封リレーに、背番号3を背負う長島颯(2年・東農大三高)の決勝打で先勝した。

記念すべき1001勝目


徳光氏はメガホンを手に現役学生にエール。シーズンに1度は神宮に足を運ぶという


「新応援歌のお披露目の試合でプレッシャーもありましたが、ふさわしい試合ができて、選手たちはよくやってくれたなと思います」

 早朝に徳光氏のラジオ番組を聴いて試合に臨んだという木村泰雄監督も安どする、立大通算1001勝目の記念すべき白星となった。

取材・文=中野聖己
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