3年間の指導と先輩に感謝

鎌倉学園高OBの長田さんは3年間、育ててもらった武田監督[左]に感謝した[写真=BBM]
鎌倉学園高(神奈川)の野球部を32年率い、今年3月末まで校長を務めた武田隆氏が同学園を退職。計48年の教員生活の区切りとなった。同校野球部OB会主催の「感謝の集い」が5月17日、横浜市内で行われ、約150人が出席した。
同校OBの
長田秀一郎氏は高校時代、2年夏に神奈川大会4強、3年夏は西神奈川大会8強進出。慶大へ進学し、東京六大学リーグで通算12勝。2003年のドラフト自由獲得枠で
西武に入団し、13年シーズン途中に
DeNAへ移籍し、16年までプレーした。救援を主戦場に389試合に登板(25勝25敗2セーブ、85ホールド)。NPBで実働14年プレーできたのも、高校3年間が基礎としてあったからだという。
「鎌倉学園野球部の諸先輩方が築いてきた歴史、練習がありまして、大学に進んだ後も野球で困ることなくできたので、そこは武田先生の指導と先輩方に感謝しています」
人間として鍛練の3年間

鎌倉学園高時代もNPBスカウト注目の存在だった[写真=BBM]
具体的な取り組みとは何か。
「厳しかったです……。とにかく、厳しい練習内容をたくさんやったので、それが良かったかな、と。走る量が多かったり、上下関係もありました。人間として鍛練の3年間でした。武田先生はピッチャーのほうは自由にさせてくれたので、そこで、自分で考えて取り組むことの大事さを学ぶことができたと思います」
世代を超えた教え子が集結
約3時間の感謝の集い。パーティー会場は、鎌倉学園高の活動拠点である第2グラウンドと思わせるほどの、相当な熱狂ぶりだった。
「武田先生は32年間、監督を務められ、今日は世代を超えて、たくさんの卒業生が集まりました。武田先生の人柄があってこそだと思いますので、教え子の一人としても大変うれしい会になりました」
後輩のプロ入りに期待

自由獲得枠で入団した西武では約11年プレーした[写真=BBM]
武田氏は監督在任中、甲子園の土を踏むことはできなかった。長田氏は2013年秋から母校を指揮する竹内智一監督へ、熱いエールを送る。
「武田先生を継いだ竹内監督は高校時代、一緒に活動した一学年下の後輩なので、もちろん応援しますし、今、東京六大学でもたくさん鎌倉学園出身の選手が活躍しているので、今度は鎌倉学園高校野球部が神奈川から甲子園に行ってほしい。心から願っています」
現役部員への強力バックアップを、固く誓った。鎌倉学園高出身のプロ野球選手は
竹之内雅史(元
阪神ほか)、
若田部健一(元ダイエーほか)らがいるが、長田さんが最後である。同校から明大へ進学した4年生の153キロ右腕・松本直(4年)は、今秋のドラフトでのプロ入りを目指している。竹内監督が3年間、手塩にかけて育てた教え子であり、長田さんも後輩の飛躍に期待を寄せていた。
取材・文=岡本朋祐