阿部監督が電撃辞任

現在、巨人を率いている橋上監督代行
球界に激震が走った。巨人の
阿部慎之助監督が5月25日、長女に暴行の疑いで警視庁に現行犯逮捕された。渋谷区内の自宅で18歳の長女と15歳の次女のけんかを止めようとして仲裁に入った際に、突き飛ばされた形になった長女が児童相談所に通報した。阿部監督は26日未明に渋谷署から釈放されると、巨人は同日の午前中に記者会見を開き、監督の辞任を発表。
橋上秀樹オフェンスチーフコーチが交流戦開幕となる
ソフトバンク戦(東京ドーム)から監督代行を務めることが決まった。
シーズン途中での監督退任、巨人でのプレー経験のない監督代行の就任はいずれも球団史上初となる。橋上監督代行は指導者人生をスタートした
楽天で、
野村克也監督の右腕として相手バッテリーの分析に手腕を発揮。相手投手の癖を解析する能力に長けていることでも知られた。2012年から巨人の戦略コーチ、打撃コーチを歴任し、リーグ3連覇に貢献。
西武、
ヤクルトでコーチを務め、21年から当時BCリーグの新潟で2度目の監督を務めた。
オイシックス新潟のチーム名で24年からファームに新規参加した際は、週刊ベースボールのインタビューで以下のように語っていた。
「私が監督をやらせてもらっているときから漢字一文字でチームスローガンをつくっています。昨年は『頂』でしたけど、今年は『挑』。とにかく挑戦者の立場でNPBに挑んでいきたいですから。私たちはテストケースみたいなものだと思います。少しでもプラス点が生み出せれば、NPBも新規参加を認めた価値があると思ってくれるでしょう。そうすれば来年以降、さらにいろいろと可能性が広がっていくと思います。もしかしたら、さらに新規参加球団が増えていくかもしれない。逆にマイナス点しか残せなかったら、いろいろなことがしぼむ形になってしまう。それは野球界にとって良くないことでしょう。将来の野球界のことも考えながら、チャレンジしていきたいです」
「できる限り距離を縮めていく」
「今の時代だと野村(野村克也)さんの教えと違うことをやったほうがいいというのは実感しますね。例えば野村さんは絶対に選手と距離を置いたじゃないですか。一緒に食事をするな、名前は名字で呼び捨てにしろ、と。でも、今はできるだけこちらから距離を縮めていかないといけない。そのために下の名前やニックネームで呼ぶ。それに、ベンチに立たせている映像が全国中継で流れるなんて、今は絶対にダメじゃないですか(笑)。パワハラ的になってしまう。野村さんがやっていたこともそのままではダメで、伝え方などを変えないといけません」
洞察力が高いだけでなく、時代に即した柔軟な考えが指導者として重宝される理由の一つかもしれない。昨年に巨人の作戦戦略コーチに就任。今年はオフェンスチーフコーチで阿部監督を支えていたが、緊急事態で監督代行を務めることになった。その手腕で、巨人の窮地を救うことができるか。
写真=BBM