貯金は今季最大の15

6月10日の広島戦で2試合連続サヨナラ勝利を決めた西武
西武は6月10日の広島戦(ベルーナ)に延長10回の末、5対4と2夜連続のサヨナラ勝利で4連勝。これで交流戦は5カード連続勝ち越しとなり10勝2敗1分け。貯金を今季最大の15とした。
初回、打線は相手先発・
森翔平の立ち上がりを攻め二死から
長谷川信哉、
タイラー・ネビン、
古賀悠斗、
渡部聖弥の長短4連打で3点を先制した。
この援護と母校・浦和学院高吹奏楽部の特別応援をバックに先発した
渡邉勇太朗は粘投を披露した。3回に
名原典彦に2号2ランを許したものの、7回を6安打2失点にまとめ試合をつくった。
打線は7回に古賀悠のこの日2本目となる適時打が飛び出し、点差を2点に広げた。このリードを8回に2年目・
篠原響が無失点で抑え、9回をルーキー守護神・
岩城颯空につないだ。
しかし、前日の試合でプロ初勝利をマークしたその22歳左腕が誤算だった。二死から
モンテロにまさかの6号同点2ランを被弾。4対4の同点に追いつかれ渡邉の4勝目が消えた。
ただ、これでズルズルいかないのが今のライオンズだ。延長10回裏二死二塁から前日の殊勲者・長谷川が相手六番手・
高太一のチェンジアップを左前に運び2試合連続となるサヨナラ打。パ・リーグ12人目、球団では2002年5月10日、11日の
オリックス2連戦で続けてサヨナラ本塁打を放った
松井稼頭央以来、24年ぶりの快挙となった。
2夜連続でお立ち台に立った長谷川は「本当にタフな試合、その中でピッチャーも頑張ってくれて本当にマーベラスな試合でした。夏央がマーベラスなバントをしてくれたので、僕もマーベラスなバッティングをしようと思いました」と独自の言い回しで喜びを表現した。
12カード連続で負け越しなし
この日の勝利で監督通算100勝(99敗5分け)に到達した
西口文也監督は「言われるまで思っていなかったので、うれしいです」としながらこの日の勝利、チーム状態にこう言及した。
「最後、ハセがよく打ってくれたと思います。桑原が出た時点で夏央に送らせて、ハセで決めてもらおうという形を作った。本当によく期待に応えてくれました。古賀は打つほうでもいい状態をキープしてくれているので、チャンスで打席が回ってくれば何とかしてくれるんじゃないかと思わせてくれている。(チームは)本当にいい雰囲気の中、ゲームを運べていますし、投打ともにここまでよくぞ頑張ってくれている。(雰囲気は)非常にいい。ファンの方と一体になってゲームを運んでいる」
交流戦はこれで球団初の5カード連続勝ち越しとなった。また、5月から12カード連続で負け越しのない西武は、うち11カードで勝ち越し。その間の成績は24勝7敗1分け(勝率.774)の驚異的な快進撃を続けている。
シーズン61試合目(6月10日)での貯金15はパ・リーグ連覇を果たした2018年の66試合目(7月9日)を5試合上回るスピード到達で、シーズン88勝、貯金35ペース。19年の120試合目(9月11日)と比較すると約半分での到達となり、「山賊時代」を上回るペースで白星、貯金を積み重ねている。
4月18日時点では借金5の5位にいたことを思えば、この約2カ月、41試合(30勝10敗1分け=勝率.750)の星取りは改めて驚異的な快進撃となっている。
まずは球団初の交流戦Vを目指して、残り5試合をモノにし、交流戦巧者の
ソフトバンクをまくりたい西武だ。
文=伊藤順一 写真=大泉謙也