データ班としても活躍

プロ注目右腕・藤井悠[左]は藤井結学生コーチ[右]に「感謝」を伝えるためにも、勝利にこだわる[写真=上野弘明]
甲子園出場をかけた福岡大会の組み合わせ抽選会が6月19日に行われた。197センチ右腕・
藤井悠貴(3年)を擁する新宮高は、初戦の2回戦(7月7日)で私学の強豪・自由ケ丘高と対戦する。福岡で県立校の代表校は、2017年の東筑高が最後。9年ぶりの快挙を目指す上で、新宮高には縁の下の力持ちがいる。
女子部員で学生コーチを務める藤井結椛(3年)は、試合前のシートノックを担当し、ゲーム中は記録員としてチームのために尽力している。試合当日までは、データ班として相手校の分析を担い「藤井メモ」をLINEグループで共有。エース・藤井悠は「ありがたい存在で、参考になっています。支えてくれた感謝は、勝利でかえすしかない」と意気込んでいる。
藤井結学生コーチは和白東小4年時から和白東ライジングジュニアソフトボールクラブでソフトボールを始め、投手を務めた。和白丘中でもソフトボールに親しみ、県上位の実績がある。大学進学を見据え、新宮高に入学。選手としては一区切りとし、野球部にはマネジャーとして入部した。1年秋からはデータ班としても活躍。2年秋からは岡佑治郎監督が腰を痛めたことで、公式戦用のユニフォームを着用し、ゲーム前のシートノックを任されている。
「高校野球への熱意は、極端な話、男子部員よりも強いものがある。ソフトボール経験者でしたから、ノックののみ込みも早かったです。本人の熱い気持ちを買って、年明けからは学生コーチにしました。私が就任(2024年)して以来、初めてのケースです」(岡監督)
将来はプロ野球界で働くのが夢

バットを持つのは左であり、練習中も内野ノックを打つ[写真=上野弘明]
シートノックが終われば、記録員としてベンチに入り、スコアを付けながら、選手たちには相手打者の打球方向など、的確な指示を送る。まさしく、最強の裏方である。
「選手に細かい技術指導はできませんが、言うべきところは、きっちりと伝えないといけない。それが何かと言えば、生活面です。野球以外の取り組みが疎かになっていれば、ゲームで力を発揮することはできません。練習試合では、相手校さんに使っていただくベンチを整理整頓する。当たり前のことが、当たり前にできる集団でないと、試合では結果に結びつかないと思います。この夏は皆と一つでも多く、勝ち上がっていきたいと思っています」
藤井結学生コーチは、高校卒業後の目標も明確だ。
「大学でも野球部に入部し、アナリストやマネジャーでチームの勝利に貢献したいです。福岡県内の大学か、もしくは県外へ出てみたい思いもあります」
さらに、大学卒業後はプロ野球の球団職員として営業職を希望。自らが歩んできた経験を仕事として存分に生かし、野球界発展に貢献したいという。熱き情熱を持った藤井結学生コーチ。当面の目標は、同校春夏を通じて初の甲子園出場。まずは今夏、チームを支える学生コーチとして、高校野球を完全燃焼する。