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巨人入団の小笠原慎之介 V奪回へ「先発陣の救世主」期待が

 

米国で思うような結果を残せず


米国でのプレーに一区切りをつけ、巨人に入団した小笠原[写真=兼村竜介]


 巨人がV奪回に向け、新たなピースが加わった。約1年半のメジャー挑戦に区切りをつけ、日本球界に復帰する小笠原慎之介だ。

 6月18日に東京ドームで行われた入団会見。複数球団が獲得に乗り出したことが報じられた中で、巨人入団を決断した理由について聞かれると、「ジャイアンツの熱意がとてもあったというところが一番の理由ですね」と即答。東海大相模高の先輩の大城卓三中日でチームメートだったライデル・マルティネスの存在も大きい。「高校の先輩もいますし、ライデル(マルティネス)とも関係があるので。いろんな人が僕を見てくれていて。(国際スカウトの)デニー(友利)さんもいる。(中日時代に)僕も選手とコーチの関係だったので」と語った。

 2024年オフにポスティングシステムを利用し、ナショナルズに入団。苦しい時期のほうが長かったかもしれない。先発ローテーションの一角で期待されたが、オープン戦で防御率11.25と結果を残せずマイナー降格。7月にリリーフ要員でメジャー昇格したが、23試合登板で1勝1敗1ホールド、防御率6.98と安定感を欠き、シーズン終了後に40人枠を外れてマイナーへ降格した。今年はスプリングキャンプに招待選手として参加したが、オープン戦に2試合登板してメジャー昇格を勝ち取れず、開幕後もマイナーで登板を重ねていた。

米国では本領を発揮することができなかった[写真=Getty Images]


 米国で思い描いた結果を残せなかったが、28歳とまだまだ若い。小笠原の強みは大きな故障がなく稼働率が高いことだ。中日時代は21年から4年連続規定投球回数をクリア。巨人の戸郷翔征と並んで最長だった。

「僕としてはまず投げる、というところですね。シーズンは長いですし、1年を通したら体調の変化もあります。その時々の自分に対してどうアプローチできるのか。勝ち負けはありますが、まず任されたところを投げる。白星を積み重ねるのも、もちろん大事。でもその前にまず投げるということです」

高い体に向き合う意識


 体に向き合う意識が高い。24年に週刊ベースボールの取材で、「何がベストなのか、いろいろ試しています。昨年は登板の日の朝は餃子とお茶漬けが定番でしたが、今年は納豆と豆腐をよく食べますね。栄養的にもたんぱく質豊富で良いですしね。見るからにめちゃくちゃ健康的(笑)。食事全般としては、シーズン序盤は野菜中心の食事にしてみました。体が軽いなと思う半面、お腹のあたりが削げていくのが見て分かる感じでした。なのでバランス良く肉も取るようにしています。焼き肉に行くことが多いですね。こないだは遠征先で細川(細川成也)とハラミとタンの店に行きました。かなりの量を食べましたが、店を出た後にはたい焼き店へ。たくさん食べてたくさん動く。これは大事なことですね」と明かしている。

 さらに、スマホで人体を詳細に明示するアプリめぐり合い、肩や肘にどのような役割を持つ関節があって、神経がどう通っているのかなど細胞学を学んだ。「ケガで離脱、という前に、体はいろんなサインを出しているんです。張りもそのひとつです。体を知ることで、張りの原因を理解できます。なぜ張ったのか、どうしたら張りは取り除けるのか。極端なことを言えば、放置したらどうなるのか、素人でも勉強すれば分かるようになることがあります」とコンディション作りに役立てた。

 巨人の左腕は、ドラフト1位の竹丸和幸が今季チームで唯一規定投球回に到達し、11試合登板で5勝6敗、防御率2.96と奮闘。井上温大が左肘痛から復活して10試合登板で5勝5敗、防御率2.79をマークしているが、3枚目以降が手薄だ。小笠原が先発ローテーションで計算できる存在になれば、大きなプラスアルファになる。

「チームの1つのピースとして、期待に応えられるパフォーマンスをして、チームの目標の日本一をとれるように頑張りたい」

 チームの救世主になるため、その言葉をマウンドで証明する。
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