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【大学野球】青学大・鈴木泰成が「ドラフト1位競合候補」に挙がる理由

 

2026年の目玉の一人


ネット裏では多くのスカウトがスピードガンを構え、青学大・鈴木に熱視線を送った[写真=矢野寿明]


 侍ジャパン大学代表は第1回ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ(7月11〜15日、台湾)に向けた国内最終合宿を7月2日からバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行っている。4日は初めての対外試合が組まれ、社会人野球の名門・ENEOSと対戦した。試合は5対3でENEOSが勝利している。

 先発を任された鈴木泰成(青学大4年・東海大菅生高)は3回1安打無失点。4奪三振、無四球と社会人トップレベルの相手打者を圧倒し、自己最速を1キロ更新する155キロを計測した。キレのあるストレートに、スライダーなど変化球のコンビネーションも抜群。青学大で4年間、バッテリーを組んできた渡部海(4年・智弁和歌山高)が良さを引き出した。

 ネット裏にはNPBの複数球団のほか、MLBスカウトが視察。青学大の担当として練習、リーグ戦と継続して視察しているソフトバンク松本輝スカウトは「春のリーグ戦から通じて好不調の波がなく、良い状態をキープしています。今年の目玉の投手の一人です。どこの球団も獲得したいのではないでしょうか」と、あらためて惚れ込んだ様子であった。今秋のドラフトにおいては12球団同時入札である1位競合は確実と言われている逸材だ。

「多くの球団が評価していただけるのが一番であるんですけど、巡り合わせとか運とかもあると思うので、そこを考えすぎず、高い評価をしていただけたらうれしいという思いです」

 鈴木は落ち着いた口調で語る。昨年に続く大学日本代表で「投手陣、チームを引っ張っていけるように頑張りたい」と、日本チームを初代王者へと導くつもりである。

 鈴木にはモチベーションがある。国際舞台での活躍を経て、ラストシーズンの秋に臨む。青学大は今春、東都大学リーグ史上初の7連覇を逃した。鈴木は入学以来、1年春から3年秋まで6シーズンすべて優勝と、この春は初めて味わう屈辱だった。

「最後はもう本当に死ぬ気で勝ちに行って、最後こそもう1回、優勝する。明治神宮大会3連覇もかかっているので、何としてもそこに出場して、日本一を取って終わりたいです」

 責任感が強い。鈴木にはチームを背負う覚悟がある。これぞ、NPB各チームが、喉から手が出るほどほしい「球団のエース候補」だ。国際舞台を経て、さらに争奪戦は激しくなりそうだ。

取材・文=岡本朋祐
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