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「こういうことを乗り越えて一流になる」左手骨折で離脱の西武・長谷川信哉が誓う「9月完全復活」

 

明るい表情で流した汗


カーミニークフィールドでリハビリ生活をスタートさせ、笑顔を見せる長谷川


 7月1日のソフトバンク戦(みずほPayPay)で左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折し、翌2日に出場選手登録を抹消された西武長谷川信哉が、ファームでリハビリ生活をスタートさせた。

 4日、カーミニークフィールドで行われた三軍戦前の全体練習にはTシャツ、短パン姿で参加。打撃練習中は患部の左手にグラブをはめて外野で球拾いを行い、若手選手やスタッフに大きな声でゲキを飛ばすなど、明るい表情で汗を流した。

 長谷川は「直接キャッチはできないですけど、ゴロの打球だったり、フェンス際のボールをグラブの網の部分で捕ったりはできます」と笑顔を見せる。

 この日のメニューについても「午前中は(三軍と)一緒にアップをして、ランニング系(のメニュー)をやって、その後に球拾いです。これが結構下半身にくるんですよ。ずっと立ちっぱなしですし、走ったりもするので」と話し、リハビリの一環として積極的に体を動かしていることを明かした。

 その上で、骨折した瞬間については「もともと痛みはあったんですけど、スイングができないわけではなかったので続けていました。でも水曜日の試合で、いきなり(痛みが)きた感じです」と振り返る。

 患部には以前から違和感を抱えていたという。

「(有鈎骨に)ヒビが入っていたのが治りかけていたんです。その周りが修復しようとして白くなっていたんですけど、そこにまたヒビが入ってしまった感じです」

 日常生活には支障がないものの、バットのグリップが当たり続ける部位だけに、完全骨折につながる危険性が高かった。

「ナカミ(仲三優太)みたいに一発で折れたら、まったく力が入らないらしいんですよ。僕はまだ軽いほうですけど」

 昨年7月に右手有鈎骨を骨折し、摘出手術を受けた仲三の例を挙げながら現状を説明。自身も近日中に摘出手術を受ける予定で、術後約1カ月で打撃練習やキャッチボールを再開し、約6週間後の実戦復帰を目指す見込みだ。

フル充電で一軍復帰へ


 手術を決断した理由については、迷いのない口調でこう語った。

「オールスターにも出たかったですけど、長引かせてシーズン絶望みたいにはなりたくなかった。早く治して、1日でも早くチームに戻ることを目指しています」

 一軍復帰は9月を見据えている。

「この期間でシーズン中にはできなかったトレーニングをしっかりやって、もう一度体を作り直したい。9月にはフル充電のマックスで一軍に上がって、チームに貢献するイメージを持っています」

 ライオンズが史上最高勝率(.824)で球団初の交流戦優勝を飾った期間には、打率.367、2本塁打、9打点をマークし、育成出身選手として初の交流戦MVPを受賞。シーズン通算でも打率.286、9本塁打、30打点とプロ6年目で自己最高の成績を残していただけに、今回の離脱は首位を走るチームにとっても大きな痛手となった。

 それでも長谷川は前を向く。

「こういうことを乗り越えてこそ、一流の選手になれると思っています。しっかり受け止めてやっていきたい。僕のイメージでは(戦列復帰は)遅くても9月頭という感じです」

 不運な故障にも視線はすでに復帰後へ。さらなる成長を誓い、9月の戦列復帰を目指してリハビリに励んでいく。

文&写真=伊藤順一
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