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高橋遥人、田中瑛斗、山野太一…前半戦の「チーム内MVP」は?【セ・リーグ編】

 

 ペナントレースの前半戦は残り10日あまりとなった。阪神巨人ヤクルトが首位争いを繰り広げる中、下位に低迷している3球団もこのままでは終われない。今回は前半戦の「チーム内MVP」を選出。後半戦も彼らの活躍がチームの命運を握っている。

阪神・高橋遥人



※今季14試合登板 11勝1敗、防御率1.62

 佐藤輝明森下翔太が打撃3部門で三冠王を狙えるハイレベルな数字を残しているが、高橋遥人の活躍がなければ、阪神は首位の位置にいないだろう。度重なる故障に悩まされてきたが、今年は開幕から先発ローテーションに入り、5試合登板で4度の完封勝利と圧巻の投球を披露。直球、ツーシーム、スライダー、カットボールとすべての球種が一級品で、連打をほとんど許さない。6月下旬以降の登板で複数失点が続いたが、疲れは当然ある。コンディションを整え、後半戦も白星を積み重ねられるか。野球人生の全盛期はこれからだ。

巨人・田中瑛斗



※今季35試合登板 1勝2敗1セーブ24ホールド、防御率1.86

 現役ドラフトで日本ハムから移籍した昨年は、62試合登板で36ホールドと大ブレークしたが、相手のマークが厳しくなった今年も安定した投球を続けている。伝家の宝刀・シュートに加えて、スイーパーを有効に使うことで投球の幅が広がった。7月10日のDeNA戦(横浜)で一死も取れず5失点を喫したが、翌日の同戦は1回を無失点に抑えて雄叫びを上げた。負けん気の強さも大きな魅力だ。セットアッパーの大勢が今月中旬に右肘の張りで戦線離脱した中で、田中瑛斗の重要性はさらに高まっている。「勝利の方程式」に不可欠な存在だ。

ヤクルト・山野太一



※今季15試合登板 8勝2敗、防御率2.06

 先発のコマ不足が大きな課題だった中で、頭角を現したエース候補だ。直球、スライダー、フォーク、ワンシームをテンポ良く投げ込み、アウトを積み重ねる。球団史上48年ぶりとなる左腕で開幕3連勝を飾ると、その後もゲームメーク能力の高さを発揮。上位球団を相手に快投を見せていることに大きな価値がある。巨人戦は5試合登板で4勝0敗、防御率1.69とキラーぶりを発揮。阪神戦も3試合登板で白星はないが、防御率1.53と抑え込んでいる。昨年最下位からの下克上に向け、後半戦も山野太一が投げる試合は落とせない。

DeNA・勝又温史



※今季65試合出場 打率.314、2本塁打、25打点

 主力の高齢化が進み、若手の台頭が待ち望まれる中で彗星のごとく現れたのが勝又温史だった。投手で入団して育成契約を経て、野手に転向した苦労人は4月11日に一軍昇格すると、殊勲打を連発して月間打率.405をマーク。5月以降も高いコンタクト能力でハイアベレージをキープしている。6月下旬以降は1番に定着し、規定打席到達が見えてきた。首位打者争いのダークホースになれるか。

広島・ハーン



※今季33試合登板 2勝1敗1セーブ25ホールド、防御率0.85

 低迷するチームの中で、来日3年目の助っ人左腕のテイラー・ハーンが抜群の安定感を見せている。33試合登板で失点を喫したのは3試合のみ。投球の7割以上を占める常時150キロ台中盤の直球は威力十分で、ツーシーム、スライダー、スプリットを織り交ぜて奪三振率11.37と高い数値を叩き出している。米国では当時エンゼルスでプレーしていた大谷翔平(現ドジャース)との対戦成績が12打数2安打5三振、打率.167で相性が良かった。

中日・大野雄大



※今季13試合登板 7勝4敗、防御率1.84

 9月に38歳を迎える左腕は衰えを知らない。昨年11勝をマークしてカムバック賞を受賞すると、今年もチームトップの7勝をマーク。直球は140キロ台前半と決して速くないが、ツーシーム、カットボールと共に投げミスが少なく、緩急を織り交ぜて打者を抑える術を熟知している。好成績を評価され、監督推薦で4年ぶりの球宴出場が決定。大野雄大が後半戦もこのパフォーマンスを持続できれば、自身3度目の最優秀防御率を十分に狙える。

写真=BBM
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