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驚異の奪三振率で新守護神に 他球団からの評価高い「DeNAの159キロ右腕」は

 

好成績が評価され球宴出場


現在、DeNAの守護神を務めるレイノルズ


 まだ借金11を抱えているが、3位・ヤクルトと5ゲーム差。DeNAが白星を重ねていく上で、キーマンになる投手が守護神を務めるショーン・レイノルズだ。

 身長203センチの長身から投げ下ろす最速159キロの直球が武器。小杉陽太チーフ投手コーチはリリース位置について、「かなり高い。ライデル・マルティネス(巨人)ぐらいのイメージ」と球界を代表する守護神と重ね合わせる。本人は「よくドアや天井に頭をぶつけてしまう」と苦笑いし、「基本的に自分の体に合うサイズのベッドは見たことがない」と明かす。だが、日本の自宅のベッドは最大級のキングサイズを購入しており、睡眠のストレスはなさそうだ。

 そして、変化球の精度も非常に高い。右打者は外角に逃げる軌道のカットボール、左打者には落差の大きいスプリットを多投することで直球がより生きてくる。来日1年目の今季は35試合登板で2勝0敗3セーブ24ホールド、防御率1.46。37回で53三振を奪い、奪三振率12.89と驚異の数字を叩き出す。好成績が評価され、監督選抜で球宴初出場が決まった。他球団のスコアラーは「制球がまとまっていると言えないが、投手不利なカウントでもストライクゾーンに速い球で押し込んでくる。連打を出すのはなかなか難しい」と漏らす。

気合に満ちた表情でマウンドへ


 登板する際はリリーフカーに乗らず、ブルペンから走ってマウンドへ向かう。気合に満ちた表情で、文字どおり打者をねじ伏せてきた。開幕からセットアッパーで稼働してホールドを積み重ねると、通算250セーブまであと4に迫っていた山崎康晃が調子を落として7月3日に登録抹消されたため、抑えに配置転換された。9回の3アウトは特別な重圧が掛かるが、米国のマイナー時代に経験してきたので戸惑いはない。

 8日の中日戦(横浜)で2点リードの9回に登板した際は、先頭打者のミゲル・サノーに左翼へソロを浴びたが、きっちり立て直す。石川昂弥を155キロ直球で中飛、石伊雄太を154キロ直球で二ゴロに仕留めると、ジェイソン・ボスラーも159キロ直球で3球三振を奪った。

守護神に必要な要素


 西武、ヤクルト、日本ハムで投手コーチを務めた荒木大輔氏(現城西国際大野球部コーチ)は、抑え投手に必要な要素として制球力、決め球と共に精神的な強さを週刊ベースボールの取材で挙げていた。

「私がヤクルトの投手コーチを務めていたときに、抑えを任していた林昌勇投手は、まさに精神的に強い抑えらしい抑えでした。林投手は『勝てばいいでしょ』という外国人投手によくいる性格で、点差によってピッチングがまったく違いました。3点リードの場面で登板すると、明らかに力を抜いて投げていました。先発投手が下位打線に対して、力を抑えて投げるような感じです。ですので、軽く投げて簡単に抑えるときもあれば、ポンポンっと打たれてしまい、2点を簡単に与える場面もよくありました。ただ、そこからギアを入れ替えて、最後の1点は絶対に守ってくれました。ただ、1点差や同点のような緊迫した場面で登板すると、ギアを入れてマウンドに立ちます。3点リードのときとは、まったく違う投手になります。そこでの林投手は点を奪われる心配がなく、きっちりと抑えてくるので、自信を持ってマウンドを任せていました」

「9回のマウンドに上がる投手は、これぐらいの精神的に強い気持ちを持った投手でないと一年間その座を守ることは難しいと思います。例えば、調子が悪かったとき、中継ぎであれば誰かしらブルペンで調整していることもありますが、抑え投手は基本的にはマウンドに上がったら、最後まで投げてもらいます。どんなに調子が悪くても、誰にも頼れないポジションが抑えであり、精神的な強さが必要になります」

 抑えが安定しているチームは強い。借金を1日でも早く完済して熱い夏場を迎えるためには、レイノルズの活躍が不可欠だ。

写真=BBM
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