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【高校野球】横浜高・渡辺元智元監督が157キロ右腕・織田翔希を「松坂大輔より上」と明かす理由

 

横浜高を春3度、夏2度の甲子園優勝へ導いた渡辺元監督は母校の後輩たちの甲子園出場を祝福した[写真=BBM]


▽神奈川大会決勝(7月26日)
横浜高11-1桐光学園高

 横浜高が神奈川大会を制し、2年連続22回目の甲子園出場を決めた。2024年秋から6季連続優勝で、県内公式戦連勝を39に伸ばした。甲子園は25年春から県勢初の4季連続出場である。横浜スタジアムで観戦した横浜高の名将・渡辺元智元監督に喜びの声を聞いた。

――2年連続22回目の甲子園出場を決めました。

渡辺氏 ありがとうございます。村田(村田浩明監督)がやってくれましたね。良い顔をしていましたよ。昨日、今日の試合前にも言ったんです。楽しめ、と。好きな野球をやっているのに、苦しんでいるように見受けられたからです。プレッシャーがそうさせたのでしょうが、ここまで十分な準備をしてきたわけですから、あとはこの舞台で、その成果を発揮するだけ。今日はこの大観衆の横浜スタジアムという独特な緊張感の中でも、選手たちが個々で最高のパフォーマンスを披露し、良い意味で、楽しんでいる姿が見られて良かったです。

――県内公式戦39連勝。2024年秋から6季連続優勝、県勢初の4季連続甲子園出場です。

渡辺氏 すごいですね。村田の考えを、選手たちが理解して、行動している。良い形だと思います。

驚いた9回の157キロ


横浜高・織田は桐光学園高との決勝を1失点完投。自己最速タイの157キロを計測した[写真=福地和男]


――エース右腕・織田翔希投手(3年)は9回を投げ切りました。

渡辺氏 よく投げました。天候の影響でゲーム開始が15分遅れたり、コンディションの調整は難しかったと思います。試合前には「雨などで、条件、環境が変わってくるから、足も滑るし、投げづらくもなる。ヒットを打たれ、エラーが出ても、それを含めて野球。そういうことを頭に置くように」と話をしたんです。準決勝から1日空いた中で、疲労はあったと思うんですけど、それも経験。甲子園での戦いはさらに厳しくなる。ただ、それを乗り越えないと、本物のピッチャーになれない。この神奈川で、良い経験ができたんじゃないですか。

――「平成の怪物」と言われた横浜高OBの松坂大輔投手(1998年に春夏連覇、元西武ほか)と比較されることもありますが。

渡辺氏 この時点では、松坂よりはるかに上。将来、松坂に近づけるかは、これからです。この大会で見た織田は松坂以上ですよ。それは、私が見て保証します。

――具体的に優れている点はどこですか。

渡辺氏 やっぱりストレートが速いです。松坂はストレートとスライダーでしたけど、織田はフォークも持っている。チェンジアップもありますが、やっぱりストレートのキレでしょうね。松坂以上に速い。

――最終回に自己最速タイの157キロを計測しました。

渡辺氏 ズトーンと157。驚きましたね。最後、これで決めたかったんでしょうね(結果は出塁を許し、次打者でゲームセット)。足もつったようですが、最高のパフォーマンスを発揮できたからこそ、優勝を決めた直後のうれし涙だったと思います。

チームワークと全員野球に期待


渡辺氏は教え子である村田監督の指導力を高く評価している。生徒の手により、横浜スタジアムを舞った[写真=福地和男]


――昨夏の甲子園は県岐阜商との準々決勝で惜敗し春夏連覇を逃し、春連覇が期待された今春のセンバツは神村学園(神村学園鹿児島)との1回戦で初戦敗退を喫しました。

渡辺氏 今度は甲子園ですからね。いろいろな学校が出てきますし、今年の夏は特に、話題のチームが地方大会で敗退している状況にあります。今までやってきた野球がそのまま甲子園でできれば、ある程度は戦えるでしょうから、コンディショニングを整え、皆でチームワークを高め、全員野球でやってもらいたいですね。大いに期待しています。

取材=岡本朋祐
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