12カ国・地域から90人が参加

世界少年野球推進財団・王貞治理事長(組織委員会会長)は主催者を代表してあいさつした[写真=BBM]
第32回世界少年野球大会成田大会のウェルカムパーティーが7月31日、千葉県成田市内のホテルで行われた。参加者は7月30日、現地に到着。用具配布、グラブケア、オリエンテーションを経て、この日を迎えた。野球教室には12カ国・地域から90人の子どもたちが参加する。また、国際交流試合も行われ、中華台北チームが成田市内の6チームと対戦。31日は中華台北チームと成田市内の高校球児との合同練習、見学会が行われた。
「We Love BASEBALL」

オープニングパフォーマンスでは「銚子はね太鼓保存会」が迫力ある演奏。ケニアの子どもたちが体験する場面もあった[写真=BBM]
ウェルカムパーティーのオープニングパフォーマンスでは「銚子はね太鼓保存会」が迫力ある演奏を披露。早くも会場にいる参加者の思いを一つにした。次に世界少年野球大会の紹介映像が流された。VTRの冒頭では世界少年野球推進財団(WCBF)の王貞治理事長が
巨人に在籍した1977年9月3日、世界記録である756号本塁打の映像が流れ、ボルテージは最高潮に。昨夏の秋田大会含め、過去の大会映像が流され、最後は「We Love BASEBAL」の
コール。開会式を明日に控え、約1週間の大会イメージを膨らませるには最高の動画だった。
大会を支えるスタッフに感謝

今大会は12カ国・地域が参加。スロバキアが初参加し、食事を楽しんでいた。これで参加した国・地域は101となった[写真=BBM]
WCBFは日本とアメリカのホームラン王である王貞治氏と故ハンク・アーロン氏(通算755本塁打)の提唱により創設された。目的は二つ。「正しい野球の普及・発展」と「世界の子どもたちの友情と親善の輪を広げる」。1990年にロサンゼルスで第1回大会が開催されて以来、毎年夏、世界各地から子どもたちが参加し、野球を通じた国際交流事業を展開している。
王理事長は主催者代表としてあいさつした。
「今回はスロバキアの子どもさんたちが初参加で、これで101カ国・地域の参加になります。 今年はWBC がありましたが、WCBFに参加してくれた子どもさんの中から、予選から入れて8人が出場してくれています。 世界少年野球大会の回数を重ねていくうちに、その数も増えると思いますし、決勝に出て、将来的には優勝する選手も出るかなと期待しています」
大会意義について触れた。
「たくさんの思い出をつくって、子どもたちには帰ってもらいたいと思います。先ほども映像で流れていましたけど、子どもと子どもの結びつきというのは、本当に早い。たった1週間足らずなんですけど、最初と最後だと全然、キャラクターが変わるんですね。やはりこれは続けていかないといけない、そのように思います。とにかくお友達をたくさん作れるように、野球を少しでも上手になるように、一生懸命頑張ってほしいと思います」
多くの協賛企業がサポートし、現場ではWBSCコーチ、アシスタントコーチ、事務局ホストスタッフ、シャペロン、ホストスタッフサポートなど、多くの人たちが大会運営に携わっており、王理事長はあらためて感謝を述べた。
「多くの皆さんにこの大会は支えられております。今年で32回目を積み重ねてきて、本当にやってきて良かったなと、そのように思っております。これからもどんどん輪を広げてやっていきたいと思います。33回、それから50回とか100回と開催できるように、皆さんの力を借りながら、頑張っていきたいと思います。この1週間よろしくお願いいたします」
伝統文化に触れる機会も

成田市の小泉一成市長(組織委員会顧問)が開催地を代表してあいさつした[写真=BBM]
成田市の小泉一成市長は開催地代表としてあいさつした。
「世界少年野球大会は、世界の子どもたちが野球を通じて友情を育み、互いの文化や価値観を理解し合うことを目的として開催されてきた、世界でも類を見ない国際交流事業であります。選手の皆さん、ぜひこの大会で出会った仲間と積極的に交流し、国境を超えた友人をたくさんつくってください。本大会では野球だけでなく、日本の伝統文化や、成田ならではの魅力にも触れていただける交流行事も予定しております。本市の成田国際空港を中心とした国際的な一面や、昔ながらの雰囲気が残る門前町としての伝統的な一面など、さまざまな成田の魅力をおおいに満喫していただきたいと思います。本大会が皆さまにとりまして、実り多く忘れることのできない素晴らしい大会となりますことを、そして、選手の皆さん一人ひとりの健闘を心よりお祈り申し上げます。本日より皆さまと素晴らしい時間を共有できますことを心から楽しみにしております」
乾杯は組織委員会委員でWCBFの評議員である
中畑清氏が務めた。パーティー中は早くも子どもたち同士の交際交流が行われ、有意義な「前夜祭」となった。大会は8月6日まで成田市内の重兵衛スポーツフィールド中台がメーン会場で行われ、7日に参加者は出発する。野球を通じて、記憶に残る夢のような1週間が始まった。
取材・文=岡本朋祐