地元高校球児と子どもたちの交流会

ベースボール5の専用球は世界野球ソフトボール連盟[WBSC]公認の直径66ミリ、重量85グラムの天然ゴム製となっている[写真=BBM]
第32回世界少年野球大会成田大会(7月30〜8月7日)は11カ国・地域が参加する野球教室と、国際交流試合(中華台北チームと成田市内の6チームが対戦)のほかに、多くの特別企画が実施されている。
8月3日は地元の高校5校(千葉黎明、成田、成田北、成田国際、東京学館)から野球部員17人と約30人の子どもたち(中華台北チームと成田市内のチーム)によるベースボール5の交流会が行われた。
将来の高校球児にエール

WCBF・王理事長はベースボール5の魅力を語った[写真=BBM]
冒頭で世界少年野球推進財団(WCBF)の
王貞治理事長があいさつした。
「野球を知る前の幼稚園生とか、そういう人たちにやってもらうために、ベースボール5が入りやすいのではないかということでスタートしたものです。バット、グラブがないだけで、それ以外はほぼ野球と一緒です。ちょっと勝手が違うので大変ですけど、子どもたちと一緒に楽しんでください。とにかく論より証拠で、まずはやってみましょう。子どもたちも、高校生の皆さんに負けないように頑張ってください。野球は楽しいです。子どもたちも将来的には、高校生のお兄さんたちみたいに、こうしたユニフォーム着て、大会に出られるように頑張ってください」
ボール1つで手軽に楽しめる

ベースボール5の日本代表でもある六角氏が講師役を務め、競技を説明した[写真=BBM]
ベースボール5は2017年、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)から野球・ソフトボールの競技普及・振興の一環として発表された新たなアーバンスポーツである。ゴムボールが1つあれば、どこでも楽しむことができ、70カ国以上でプレーされている。試合は1チーム5人制(国際大会は男女混合)で行われ、本場であるキューバで行われた「手打ち野球」が原点。国内でも普及が急速に進んでおり、侍ジャパンとして国際大会にも出場。今年3月のアジアカップ(香港)での準優勝を経て、12月には初の世界一を目指すワールドカップ(プエルトリコ)が控えている。
講師は今大会のWBSCコーチとして野球教室で指導し、ベースボール5の日本代表でもある六角彩子氏が務めた。六角氏は元女子野球日本代表で2010、12、14、16年のWBSC女子野球ワールドカップにも出場しているトップアスリートである。
「今日は皆さんに初めてベースボール5というスポーツにチャレンジしていただいて、どういうスポーツかというのを知ってもらい、なおかつボール1つ、グラブ、バットも使わずにプレーするスポーツになっていますので、このボール1つで、皆さんが絆を深めていただけたらうれしいなと思います。ぜひ思い切り、楽しんでもらえたらうれしいです」
試合で育まれる「友情の輪」

スリリングなゲームが展開。高校生と子どもたちはすぐに打ち解けていた[写真=BBM]
まずは、チームごとに自己紹介をして、一致団結。六角氏が丁寧にルールを説明して早速、8チームに分けてのゲームが行われた。勝利を目指す全力プレーを展開。手軽に楽しめる競技であり、体育館内に設置された複数のコートでは笑顔、歓喜があふれた。高校生がチームをけん引すると、子どもたちもハッスル。好プレーが飛び出すと、王理事長も拍手で讃えていた。
ボール1つで、世界少年野球大会のコンセプトでもある「友情の輪」が広がっていた。
取材・文=岡本朋祐