大会の目的を達成

WCBF・王貞治理事長があいさつ。大会運営に尽力した各スタッフに対して、両手を上げて感謝を示した[写真=BBM]
第32回世界少年野球大会成田大会(7月30〜8月7日)は11カ国・地域が参加する野球教室と、国際交流試合(中華台北チームと成田市内の6チームが対戦)のほかに、多くの特別企画が実施された。6日に全日程が終了し、閉会式が行われ、7日に解散。最終日には子どもたち、ホストスタッフ、アシスタントコーチらが別れを惜しんで、涙を流す場面も見られた。
5日には千葉県内のホテルでグッドウイルパーティーが開催。冒頭では今大会の映像が流れた。子どもたちの元気いっぱいな姿が流れると、会場内のボルテージは最高潮に達した。約10分の映像後、組織委員会会長で世界少年野球推進財団・王貞治理事長があいさつした。
「ウェルカムパーティーの時(7月31日)とこのクローズパーティーの時と、子どもさんたちの距離がものすごく近くなっている。本当にこれがこの大会の目的ですから、そういった意味では今回も大成功だったと思っています。この後、皆、それぞれ家に帰りますけど、お互いにせっかくこの思い出ができたので、Instagram、メールとかを使ったりして、このできた友情をよりいいものにしてもらえるように頑張ってください」
気遣いと配慮の理事長である。開催地の成田市をはじめ、WBSCコーチ、アシスタントコーチ、ホストスタッフなど、大会を運営したスタッフに対して感謝の言葉を述べた。そして、最後にこう言った。
「今日、ここに立って、長生きしてよかったなと、そう思っています。ありがとう! 小泉市長、ありがとうございました」
今後の人生をより豊かに

小泉成田市長があいさつした[写真=BBM]
続いて開催地を代表して組織委員会顧問の小泉一成成田市長があいさつした。
「大会も本日で7日目ということで、こうして参加する子どもたちの顔を見ますと、日本に来た時と比べ、とてもたくましくなっております。今日までの間、慣れない環境と親元を離れた不安を周りの友達とともに乗り切ったことが、皆さんに自信と勇気を与え、大きな成長につながったものと思います。映像にもありましたが、野球教室でははじめはボールを投げることや取ることが思うようにできなかった子どもたちが、今では上手にできるようになっています。また、交流試合では毎日、熱戦が繰り広げられました。皆さんはこの大会を通じて、野球の楽しさやチームワークの大切さなど、多くのことを学ぶことができたと思います。そして、今回の経験は、皆さんの今後の人生をより豊かにし、強くしてくれる大切な機会となることでしょう。皆さんがこの経験を生かして、それぞれの分野でご活躍されることを期待しております。結びに、きめ細かな技術指導をしていただいている王理事長をはじめとします大会関係者の皆様、また多方面でサポートをしていただいております関係団体の皆様に、この場をお借りいたしまして、厚く御礼を申し上げます」
圧巻のパフォーマンス

フィナーレでは全参加者が壇上に上がり、大盛り上がりとなった[写真=BBM]
組織委員会委員のWCBF・
中畑清評議員が乾杯の音頭を取ると、食事・歓談タイム。その後は各国・地域の参加者の少年少女によるパフォーマンスが展開された。この日のために練習を積んできた子どもたちが、努力の成果を存分に発揮。各国・地域の伝統芸能など、バラエティーに富んだ内容で、ノリの良い音楽で、会場内の手拍子が鳴り止むことはなかった。王理事長もずっと、子どもたちのリズムに乗って、拍手を続けた。アシスタントコーチ(山梨学院大野球部)が披露したフィナーレでは全参加者が壇上に上がり、会場内は一つに。世界少年野球大会のコンセプトである「友情の輪」が広がっていた。
第32回大会は幕を閉じ、第33回大会の来年夏は、新潟県南魚沼市内で開催される。同大会の合言葉は「We love Baseball」。子どもたちの笑顔が、これからも世界をつないでいく。
取材・文=岡本朋祐