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高校時代は清宮幸太郎らと注目された逸材 他球団の評価高い「巨人の外野手」は

 

イキのいい若手が台頭する外野陣


課題である打撃を磨いて再び一軍へ上がりたい


 巨人が8月12日の阪神戦(東京ドーム)で1対5と敗れ、首位攻防戦で2連敗。2ゲーム差に広がった試合後、岡田悠希のファーム合流が決まった。

 プロ5年目の今季は開幕二軍スタートに。ファームで準備を続け、8月9日に一軍昇格すると、すぐにチャンスが巡ってきた。「八番・右翼」でスタメン出場した同日のヤクルト戦(神宮)で同点の6回二死一、三塁の好機に中前適時打。今季初打席が決勝打となり、「もう絶対打ってやるって気持ちで打席に入りました」とお立ち台で言葉に力を込めたが、その後に出場した2試合で無安打に終わり、ファームで再び出直すことになった。

 外野陣は笹原操希知念大成平山功太などイキのいい若手が台頭しているが、岡田も負けられない。龍谷大平安高のときは同学年の清宮幸太郎(日本ハム)、安田尚憲(ロッテ)とともに「世代屈指の強打者」と評されていた。強烈なインパクトを与えたのは、2年春に出場したセンバツだった。1回戦・明徳義塾高(高知)戦でバックスクリーン右にアーチ。準々決勝・明石商高(兵庫)戦では延長10、12回といずれも走者を置いた場面で一塁へ歩かされ、準決勝・智弁学園高(奈良)戦でも3四球と勝負を避けられた。

 甲子園でプレーしたのは高校3年間でセンバツのみだったが、高校通算34本塁打をマーク。身長183センチの長身でスイングは力強い上にしなやかだった。当時のスカウトは「打球を飛ばす能力だけでなく、肩が強くて足も速い。身体能力の高さを生かしたプレースタイルは、糸井嘉男(元日本ハム、オリックス、阪神)と重なります。将来が楽しみですよ」と将来性を高く評価していた。

大学3年秋に初のベンチ入り


 広島の八本松小では3年の時に柔道で県のチャンピオンに。5年の時に陸上100メートルで県3位になるなど、アスリート能力が抜きんでていた。母の克枝さんがバスケットと弓道の選手だったため、遺伝の要素もあるだろう。高校時代にプロのスカウトから注目を集めたが、法大に進学して初のベンチ入りを果たしたのは3年秋と遅かった。週刊ベースボールの取材で、以下のように振り返っている。

「実は高校卒業後、社会人に進むつもりだったんです。アマチュアの最高峰でやりたい、と。法大はそこまでとは想定していなかったのですが、社会人と同じくらいレベルが高く……。ただ今思うと、下級生のころは、取り組みに甘さがありましたね。なんとかなるだろう、と。同期の三浦銀二(4年・福岡大大濠高、元DeNA)は1年春からバリバリ投げていて……。自分に対して、歯がゆさもありました」

 パワー、確実性を兼ね備えた打撃と俊足を生かした守備、走塁で3年秋に外野の定位置をつかむと、4年時はチームの主力選手として活躍。巨人にドラフト4位で指名されてプロ入りを叶えた。

良きお手本となる存在


 一軍定着に向けてカギを握るのが、打撃だ。プロでは長距離砲でなく中距離打者として活路を見出すことになる。岡田は選球眼の良さに定評がある。確実性を磨き、ツボにはまれば長打を打てる打撃スタイルで結果を出せば、首脳陣の信頼を勝ち取れる。

 良きお手本になるのが、亀井善行一軍外野守備兼走塁コーチだ。現役時代は走攻守3拍子そろった外野手として活躍。中大からドラフト4位で入団したが、順風満帆な歩みではなかった。

「何とかなりそうだなと思ったのは08年のシーズンです。4年目で、96試合に出たのかな? でも、入ってから3年間はまったくもう力不足。どうやってこの世界で生きていくんだろう? という不安しかない。3年間は一軍の速いボールに負けていました。08年からようやくコンタクトできるようになってきた。そこからですかね。この年は最後のほうに五番とか打ったりもしましたし。ちょっとずつ一軍のボールに対応できるようになってきて、ようやく先が見えるようになりました」

 岡田が置かれた立場を考えると、結果を出し続けるしかない。シーズンは佳境を迎える。もう一度、一軍で輝いている姿を見せられるか。

写真=BBM
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