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来季の契約延長は確実? 好投手を打ち砕く“阪神キラー” V奪回のカギ握る「巨人の主砲」は

 

V奪回へのキーマンの一人


阪神戦で9本塁打と頼もしい打撃を誇る巨人の助っ人四番だ


 巨人は阪神に本拠地・東京ドームで同一カード3連敗を喫したが、8月14日の中日戦(バンテリン)で1対0と完封勝利を飾った。首位・阪神が広島に敗れたため、2ゲーム差に。逆転でV奪回の可能性はまだまだ十分にある。キーマンの一人がボビー・ダルベックだ。

 阪神戦は20試合出場で打率.314、9本塁打、18打点とめっぽう強い。昨オフにポスティングシステムでブルージェイズに移籍した岡本和真に代わる四番として、開幕戦・阪神戦(東京ドーム)に出場すると、村上頌樹から4回に来日初アーチとなる中越えソロ。新外国人選手が四番で開幕戦に本塁打を記録するのは球団史上初の快挙だった。元阪神監督で野球評論家の岡田彰布氏は週刊ベースボールのコラムで、ダルベックの印象が変化したことを明かしている。

「カギを握ると見ていた新外国人バッターよ。T.キャベッジを一番にして四番に新外国人のB.ダルベックを据えた。この四番、オープン戦で見た限り、怖さは感じないし、そこまでのバッターではない、とオレなりの判断を下したのだが、開幕カードでタイムリーにホームランと、いいスタートを切った。引っ張りのパワーヒッターではなく、センターを中心に右方向にも反応できるバッティングを見せた。印象がガラリと変わった。もちろんたった3試合だ。相手にも十分なデータがないし、これから先、対戦チームはデータをもとに対策を練ってくる。それが日本の野球で、そのせめぎ合いにいかに対応できるか。そこに注目するとして、まずはいいスタートを切ったと言えるのではないかな」

好投手から打ち続けるアーチ


 パワーが持ち味だが強引に振り回すのではなく、広角に長打を飛ばせる。1球で確実に仕留める集中力と打撃技術も目を見張るものがある。印象的な試合が7月24日の阪神戦(甲子園)だ。巨人戦10連勝中だった天敵の才木浩人に9回まで無得点に抑えられていたが、二死三塁で甘く入ったフォークを振り抜いて、左中間に起死回生の16号逆転2ラン。敵地・甲子園が沈黙に包まれる中で表情を変えずにダイヤモンドを一周した。試合はその後に同点に追いつかれたが、延長戦の末に勝利をつかんだ。四番の一撃で試合の流れが変わったことは間違いない。

 その後も阪神の好投手からアーチを打ち続ける。8月11日の阪神戦(東京ドーム)で2点差を追いかける4回一死で村上頌樹の147キロ直球を左中間へ運ぶと、翌12日の同戦は4点差を追いかける6回二死で高橋遥人の148キロ直球をバックスクリーン左へ。外国人選手が来日1年目の20本塁打到達は、2022年のグレゴリー・ポランコ(現ロッテ)、アダム・ウォーカー(現台湾・楽天モンキーズ)以来球団史上4年ぶり。阪神戦でシーズン9本塁打は球団の外国人選手で最多記録を塗り替えた。

NPBで希少価値のある強打者


 かつては、名門球団のスラッガーとして期待されたプロスペクトだった。レッドソックスで20年9月に史上初の「メジャー・デビュー10試合以内で5試合連続本塁打」を達成し、翌21年133試合出場で打率.240、25本塁打、78打点をマーク。その後は伸び悩んで出場機会を減らしたが、巨人がパワーと勝負強さを高く評価して獲得に踏み切った。

 長打を打てる強打者はNPBで希少価値がある。今季20本塁打以上マークしている助っ人外国人はダルベック、フランミル・レイエス(日本ハム)の2人のみ。殊勲打が多いことも大きなプラスアルファだ。阪神戦で7勝13敗と負け越しているが、ダルベックがいなければさらに負けが込んでいる可能性があった。ここまでの貢献度の高さを考えると、来季の契約延長は確実視される。

 まだシーズンは38試合残っている。阪神とは今月末に敵地・甲子園で3連戦が控えていることを考えると、ゲーム差を1つでも縮めて決戦に持ち込みたい。9月以降も負けられない戦いが続く。クールで頼もしいダルベックの打棒爆発に期待したい。

写真=BBM
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