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2026都市対抗

【都市対抗】王子がプロ注目外野手・柴崎聖人の決勝ソロで8強一番乗り!

 

3対3で迎えた8回裏、王子は先頭の三番・柴崎がバックスクリーンへ勝ち越しソロ。千両役者の一発で準々決勝進出を決めた[写真=矢野寿明]


▽9月1日 東京ドーム
第7日第1試合
王子(春日井市) 4-3 三菱自動車岡崎(岡崎市)

 2回戦で王子(春日井市)と三菱自動車岡崎(岡崎市)による昨年の決勝カードが実現した。試合を決めたのは昨年、大卒ルーキーで若獅子賞を受賞したプロ注目の外野手・柴崎聖人(大経大)のバットだった。

 王子は2回表に3点の先制を許した。しかし、前回覇者は簡単に引き下がらない。0対3で5回を終えてもベンチは前向きだった。柴崎は明かす。
「前半が終えた時点でも『まだまだいける。ここからだ』とみんなが言い合っていたので、そこまでの悲壮感はなかったです」

 その言葉の通り、反撃を開始したのは6回裏である。無死一塁から三番・柴崎の左越え二塁打で1点をかえす。1回戦は5打数無安打で、今大会8打席目にして飛び出した待望の初安打だった。柴崎がチームに勢いをもたらすと四番・吉岡郁哉(法大)、六番・平野陽大(東北福祉大)の適時打で同点とする。この回、長短4安打の集中打であった。

 3対3で迎えた8回裏、王子の攻撃、先頭打者は柴崎である。「試合終盤なので、塁に出ることだけを考えて打席に入りました」。気負いはなかった。2ボール1ストライクからの4球目をフルスイング。「しっかり真っすぐを振り負けない準備はできていた」と明かす打球は、センターバックスクリーンへと吸い込まれた。推定飛距離130メートルの特大の勝ち越しソロ本塁打である。投げては、王子は4投手のリレー。6回表から救援した四番手のエース左腕・樋口新(愛知工大)が4回無失点に抑え、そのまま4対3で逃げ切った。

 試合後、柴崎は安どの表情を見せた。
「1回戦から不甲斐ない結果で、ずっと使ってもらってきた監督にいい結果で恩返しすることができたかなと思います」。ルーキーだった昨年とは大きく異なり、都市対抗連覇を目指す2年目はチームの「顔」としての自覚が芽生えている。

「会社の方からの応援はすごく感じていますし『今年も頼むよ』という声をいただいています。その期待に応えようという気持ちが出すぎてしまったことは1つ反省です」。目の前の結果を追い求めるあまり、力みにつながったが、昨年からの経験が生かされたという。

「初戦にヒットが出ず、自分の中で少し焦りはありました。でも、時間が空いたときに、自分を見つめ直すことができたのが、昨年からの成長です」

 一つのヤマ場を乗り越えたが、柴崎は「これからも楽な試合は1試合もない」と気を引き締める。史上6度目(7チーム目)の連覇まで、あと3つの山を越えなければならない。

「チームの目標は優勝することなので、そこに向けて自分は守備、走塁、バッティングで貢献することが1番だと思うので、そこを目標に頑張っていきたい」

 王子は準々決勝で、同じ東海地区の西濃運輸と対戦。柴崎はアジア競技大会の日本代表にも選出された社会人屈指のスラッガーである。プレッシャーを打破し、本来の姿を取り戻したポイントゲッターが、攻守走でチームをけん引する。
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