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「親子で体験! WCBFわくわく野球教室」が新潟県南魚沼市で高い評価を得た理由

 

計105組の応募が殺到


9月6日、上田雪国スポーツセンターで「親子で体験! WCBFわくわく野球教室」が開催。最後に集合写真を撮影した[写真=BBM]


「親子で体験! WCBFわくわく野球教室」が9月6日、上田雪国スポーツセンター(新潟県南魚沼市)で行われた。前日の5日にはベーマガSTADIUM(同市)で午前と午後の部が開催され、6日は10時からの午前の部のみが行われ、35組の親子が参加した。

 同イベントの主催は、王貞治氏が理事長を務める世界少年野球推進財団(WCBF)である。1990年に「正しい野球の普及・発展」と「世界の子どもたちの友情と親善の輪を広げる」を目的として、第1回世界少年野球大会が開催して以来、毎年夏、世界各地から子どもたちが参加し、野球を通じた国際交流事業を展開。今夏は千葉県成田市で第32回大会が行われ、来年夏は南魚沼で第33回大会の開催が決まっており、今回はプレイベントの位置づけだった。

 同財団では世界少年野球大会のほかにも、全国各地で野球教室を開催している。今回は同財団・中畑清評議員と読売巨人軍・ジャイアンツアカデミーの6人が講師役を務め「投げる! 捕る! 打つ! 走る!」という、野球の基本動作を学ぶ貴重な機会となった。

 応募開始から申し込みが相次ぎ、2日間で計105組の枠はすぐに埋まったという。なぜ、人気が殺到したのか。王理事長のイズムを受け継ぐ中畑評議員の野球へ対する情熱に加えて、各方面で高い評価を得ているジャイアンツアカデミーの指導力の高さである。今回の参加対象は未就学児から小学校低学年であり、野球未経験者がほとんど。そこで、講師陣はその「入り」を楽しく、分かりやすく説明し、遊びの中から野球の魅力をうまく伝えていた。

親子で楽しんだ充実の90分


WCBF・中畑評議員は自らバットを持って熱血指導。快打の後は周囲から「絶好調!」の声も出た[写真=BBM]


 野球を学ぶのは、子どもたちだけではない。保護者も一緒に参加し、野球のイロハを覚える。自宅でも遊べるように、練習のノウハウを持ち帰った。野球というツールをきっかけに、親子の絆を深める、もう一つの目的を達成。イベントタイトルのとおり「親子で体験!」を実践する充実の90分間だった。メニューの始まりと終わりは一礼。野球とはルールの中でプレーし、礼節を身につけられる意味でも「人間社会の縮図」を勉強できる場なのである。

 閉会式で中畑氏は地元参加者の前で言った。

「来年の第33回世界少年野球大会は南魚沼の地で行われますが、素敵な形で、大会を成功させるためには、皆さんの協力が必要です。野球は楽しく、良い仲間ができます。ぜひ野球というスポーツに馴染んでいただいて、継続して頑張ってもらいたいなと思います。これは財団からのお願いです。 王貞治さん(理事長)からのお願いです。 世界の王貞治に拍手!」

 場内は大喝采に包まれた。世界少年野球大会は世界各地から参加した子どもたちが世界野球ソフトボール連盟(WBSC)選任のコーチ陣から野球の技術、スポーツマンシップを学ぶ。また、並行して国際交流試合が実施され、海外チームが地元チームと対戦。野球を通じた国際交流に加えて、双方の野球技術を競い合うという2つの目的がある。

南魚沼でしか味わえないプログラム


9月5日はベーマガSTADIUM、6日は上田雪国スポーツセンターと南魚沼市内のスポーツ施設がフル活用された [写真=BBM]


 交流行事も見逃せない。子どもたちは日本の文化に触れ、国境を越えた友情を育む。南魚沼でしか味わえないプログラムが組まれる予定だ。このほか、地元・南魚沼市民をターゲットとした参加型の特別企画も予定。「オール南魚沼」でWCBFを盛り上げていく。

 南魚沼市はベーマガSTADIUMのスコアボードのLED化や子ども用のスキージャンプ台の改修を進めるなど、スポーツ施設の環境整備を推進している。世界少年野球大会では野球を通じた国際交流とともに、文化や歴史に触れることで、南魚沼市の魅力を多くの参加者が感じ、世界へと発信する機会として期待される。来年夏、最高峰ブランド「南魚沼産コシヒカリ」の産地として知られる日本を代表する米どころ・南魚沼が野球の普及・発展の中心地になる。

取材・文=岡本朋祐
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