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他球団が高評価の“ソフトバンクキラー”去就注目される「楽天の強打者」は

 

日本球界にアジャスト


チームトップの21本塁打を放ち、OPSも.854と高水準を誇る強打者だ


 楽天が9月10日のロッテ戦(ZOZOマリン)で1対6と敗れて6連敗。20年ぶりの借金30にふくらんだ。すでに5年連続Bクラスが確定しているが、応援してくれるファンのためにも意地を見せてほしい。明るい材料もある。ポイントゲッターとして奮闘しているカーソン・マッカスカーの存在だ。

 今年から新加入した助っ人は長距離砲として期待されたが、春先に打率1割台から抜け出せず、2度のファーム降格を経験。日本の投手のタイミングの取り方に苦労し、日米のストライクゾーンの違いに適応する必要があった。週刊ベースボールのインタビューで以下のように振り返っている。

「春季キャンプも含め日本に来た当初はすり足にしてみるなどいろいろ試しながらやっていた時もあったのですが、やっぱりタイミングがうまくつかめなかった。そこでアメリカで状態が良かった時のフォームに一度戻そうと考えて取り組んだところ、徐々に良くなっていったんです」

「日本とアメリカでは明確な違いがあると感じていて、(日本の野球に)アジャストするという言葉の中に、ストライクゾーンへの対応も大きな要素として含まれていると考えています。違いとしてはアメリカのゾーンはきっちり狭めな感じがするけど、日本は少し広く感じる。やはり日本の選手はコンタクトするのに長けている打者が多いので、そういうことが広く感じる要因になっているのかもしれないですね。もちろん、相手投手や状況によっても変わってくるけれど、低いゾーンや外に逃げていくようなボールを追いかけ始めると調子が悪くなってしまうので、そこを振らずに我慢できているのはいいことだと思っています」

強烈に与えたインパクト


 5月28日に一軍昇格すると、安打や本塁打を積み重ねるようになる。6月以降は72試合出場で19本塁打。特に強烈なインパクトを与えた活躍が、7月10日のソフトバンク戦(みずほPayPay)だった。1点差を追いかける2回に大津亮介の直球を完ぺきに捉えて左越えソロを放つと、4回も大津の直球を左翼席へ。さらに、8回も一死一塁から松本裕樹のスライダーをバックスクリーンに運ぶ来日初の1試合3本塁打。2020年9月22日の浅村栄斗以来、球団史上4人目の快挙だった。

 その後も勝負を決定づける一打が目立つ。8月12日のオリックス戦(楽天モバイル)で1点差を追いかける6回に難敵のアンダーソン・エスピノーザのツーシームを左翼席に叩き込む逆転満塁弾、15日のソフトバンク戦(みずほPayPay)では同点の4回に上茶谷大河のスライダーを強引に引っ張らず、逆方向の右翼へ勝ち越しの2ランを放った。得点圏打率.313をマークし、首位を快走するソフトバンク戦に6本塁打と相性が良いことも頼もしい。チームトップの21本塁打、61打点でチームに不可欠な存在になっている。

大事にしている信念


 異国の地で適応するために努力を惜しまない姿は、自身の野球人生が投影されているかもしれない。オクラホマ州立大学で4年間プレーしたがMLBドラフトで指名されず、独立リーグでプレー。その後にツインズと契約を結び、マイナーリーグで着実に結果を出して昨年にメジャーデビューして16試合に出場した。

 大事にしている信念がある。

「2つあります。1つは毎日、同じ状態でいること。これはチームメートへの対応であったり、球場に来てからやること、練習なども含めてですね。毎日同じ準備をして、同じプレーヤーであり続けることを心がけています。そして2つ目が楽しむこと。もちろん状況によってはチームがしんどい時とかもあるけれど、野球そのものを楽しむ心を常に持つことは意識しています」

 一部のメディア報道で、来季も楽天でプレーすることが報じられた。他球団の評価が高い選手で去就が気になるが、残留となれば来季も主軸として期待できる。レギュラーシーズンは残り18試合。最善の準備を尽くし、試合で最大限のパフォーマンスを発揮することに集中する。

写真=BBM
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