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【東京六大学野球】法大の2年生・境亮陽がリーグ最多安打記録に挑戦できる理由

 

圧巻の潜在能力


早大1回戦でチームの先勝に貢献。試合後の取材で2年秋のシーズンの抱負を語った[写真=矢野寿明]


 法大は試合前のシートノックから、見るべき価値がある。右翼手に入る境亮陽(2年・大阪桐蔭高)の三塁へのダイレクト返球だ。ボールの軌道が低い。まさしく、レーザービームである。50メートル走5秒8、遠投105メートルのポテンシャルは計り知れないものがある。

 秋の開幕カードの早大1回戦(9月12日)。三番・右翼で先発した境は8回裏の第4打席で今季初安打となる左二塁打を放ち、五番・井上和輝(2年・駿台甲府高)の右中間への適時三塁打で5点目のホームを踏んでいる。チームは6対3で早大に先勝した。

「2打席目は良い形で打てており(中飛)、3打席目はチャンスで凡退し、この8回の先頭打者では『ここで打ってやろう』と集中力を高めて打席に入りました。開幕は独特の緊張感があり、浮足立っていた部分もあったんですが、ここで1本が出て良かったです」

国際舞台で得た財産


第4打席で今季初安打[二塁打]を放った。これで通算58安打である[写真=矢野寿明]


 今夏は侍ジャパン大学代表に選出され、第1回ワールドカレッジベースボールチャンピオンシップでは初代王者に貢献した。

「自分よりも上のレベルの選手と一緒にプレーできたことは財産です。明治の榊原(七斗)さん、東日本国際大の黒田(義信)さんは大学球界トップレベルの外野手。打撃、守備、走塁と良い部分を吸収することができました。2人の良い部分と、自分の強みを組み合わせてこの秋、結果を残せるようにしていきたいです」

 法大で同学年である左の強打者・井上とともに日の丸を背負った。

「お互い同級生で、良い刺激を受けている。自分も引っ張っていけるような存在になりたいです。4年生は最後のシーズン。出ている選手、出ていな選手もチームのために動いてくれています。下級生としては、少しでも手助けできるようなプレーをしていきたいです」

明大OB2人を上回りそうなハイペース


 境は早大1回戦での1安打で、リーグ戦通算58安打とした。1年春に22安打、同秋に12安打、そして今春は23安打と、驚異的なペースで安打を積み重ねている。歴代1位の131安打を放った明大・高山俊(元阪神)は2年秋終了時点で62安打。4年春のケガの影響で歴代7位の118安打に終わった明大・宗山塁(楽天)は2年秋終了時点で61安打をマークしていた。境はこの2人を上回るスピードで、安打を量産しそうな勢いがある。ケガなく、コンスタントに活躍できれば十分、131安打を視界にとらえることができそうだ。

「この秋は三番(今春までは一番)なので、期待に応えられるようにしたいです」

 境はチームを勝利へ導いた上で、記録にもどん欲であり、今後も果敢に挑戦し続ける。

取材・文=岡本朋祐
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