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【首都大学野球】春の覇者・日体大が延長10回タイブレークでサヨナラ勝ち

 

劇的な逆転劇


10回裏、日体大・小林聖が殊勲打を放った[写真=BBM]


9月13日
日体大8x-7武蔵大 延長10回(1勝1敗)

 首都大学野球2026秋季リーグ・第2週2日目。日体大が武蔵大に前日1回戦のリベンジを果たす形で、8対7で勝利。対戦成績を1勝1敗とした。

 4回には一番・小上防登生(1年・東海大菅生)がソロ弾、5回には五番・川口龍吾(3年・健大高崎)が2ランを放つなど、6回までに9安打6得点。今季初登板となった先発の西平晴人(4年・近大付)も緩急を使い6回を3安打無失点と好投。中盤までは日体大のペースだった。

 しかし7回、一気に暗雲が立ち込める。2番手・松尾尚哉(3年・福岡大大濠)が連打をくらい失点を喫すと、3番手・長浜達己(3年・桐蔭学園)、4番手・藤岡慎之祐(3年・東福岡)も相手打線の勢いを止めることができず、6安打を浴びて逆転を許してしまう。

 だが、春の王者は落ち着いていた。1点を追う9回、先頭の川口が中堅への安打で出塁すると、続く西山チアゴ(3年・ラウニオン)がバスターエンドランを決めてチャンスメイク。代打・田中朔太郎(2年・長崎海星)の犠打で一死二、三塁とし、代打・大海然(4年・佐野日大)の内野ゴロの間に三走・川口が同点のホームを踏んだ。

 タイブレークの10回表、マウンドには前日に4回1安打無失点と好投を見せた馬場拓海(4年・福岡大大濠)。「チームが追い付いてくれたので絶対に0点で抑えてやろうと思った」と、味方の好守にも助けられながら無失点で切り抜けると、その裏、一死一、二塁から二番・小林聖周(3年・浦和学院)が右翼線に適時二塁打を放ち、サヨナラ勝ちを収めた。

熱い思いを秘めて


 殊勲打を放った小林聖は振り返る。「9回に大海さんが気持ちで点を取ってくれて、みんながつないでくれたので、その気持ちに応えたかった。自分がダメでも後ろには(酒井)成真さん(4年・東海大菅生)がいる。自分の役割を全うしよう」。

 10回一死一、二塁、サヨナラのチャンス。武蔵大の守護神・弓達寛之(4年・聖隷クリストファー)がカウント2-1から投じた内角寄りの真っすぐを引っ張り、右翼線へ運んだ。二走の高橋尚輝(2年・大阪桐蔭)は三塁を蹴って、サヨナラの生還を果たした。

「ここで終われない。少しでも長く、4年生と試合がしたい。その思いでした」。

 1年春の開幕戦でリーグデビューを果たした小林聖は、同秋の途中からレギュラーに定着。規定打席に到達するとリーグ8位の打率.321をマークし、ブレイクを果たした。以降も、三拍子そろった外野手として存在感を放っている。

 今秋はここまで3試合で「二番・中堅手」でスタメン出場。「自分の前にランナーがいたらつなぐ、チャンスで回ってきたらかえす、ランナーがいなかったら出塁する。チームの勝利のために、自分の役割を果たしていきたい」と、チームバッティングに徹する。

 自身の性格を「大人しいほうだと思う」と分析する小林聖。しかし、心の内には熱い思いを秘めている。「チームとしては日本一を目標に掲げているので、日本一に相応しいチームでありたいですし、その一員でありたい」。チームのために、これからも自分の役割を全うする。

取材・文=三橋祐子
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