都市対抗で7年ぶり8強進出

大阪府出身。高校は長野・松商学園高で3年間を過ごし、天理大を経て、25年にJFE西日本に入社した[写真=BBM]
第20回アジア競技大会(岡崎市・豊橋市)に出場する日本は、侍ジャパン社会人代表でチームを編成している。1994年の
広島大会以来、32年ぶりの日本開催で、32年ぶりの金メダルを目指す。日の丸を背負うメンバー24人は9月15日から18日まで直前合宿を神奈川県内で行い、21日の開幕に備えている。
日本はグループAでオープニングラウンドでは中国、パレスチナ、フィリピンと対戦する。グループB(台湾、韓国、香港、タイ)を含めた上位2チームが進出するスー
パーラウンド2試合の結果を受けて、最終日には3位決定戦と決勝が行われる。
JFE西日本・長野健大(天理大)は初の侍ジャパン代表入りだ。最速149キロ。変化球はスライダー、カーブ、カットボール、フォークを巧みに操る。今夏のトヨタ自動車との都市対抗1回戦では、三番手で2回2/3を無失点で勝利投手。東海理化との2回戦では先発し、7回2失点と好投し、勝利投手となって7年ぶりの8強進出へと導いた。今回の国際舞台をステップに、ドラフト解禁年である大卒2年目でのプロ入りを目指している。
先発、中継ぎでスタンバイ

ブルペンではキレのあるボールを投げ込んでいた[右は山田幸二郎コーチ][写真=BBM]
――初代表入りの率直な感想をお願いします。
長野 日本代表という経験が初めてで、何も分からないことが多いので、一生懸命頑張るだけです。どんな形でもいいので、チームに貢献しようと思います。
――アピールポイントを教えてください。
長野 先発、中継ぎとどちらもできるので、いつでも行けるように準備します。与えられた場所で、しっかり結果を出したいと思います。
――今大会を、どのような位置づけにしていますか。
長野 自分にとっては、レベルの高い人たちと野球をするのは初めての経験なので、この時間を大事にしたいです。自分はプロを目指しているので、次のステージへ行くための財産を得られる大会にしていきたいと思っています。この大会で結果を出して、アピールできたらと思っています。
――この代表メンバーで学んでいる選手は誰ですか。
長野 嘉陽さん(宗一郎、トヨタ自動車)、近藤さん(壱来、JR四国)です。同じ右投手の人にいろいろ聞いて、教えてもらっています。
――野球人生を振り返れば、2020年は高校3年生。新型コロナ禍で夏の甲子園出場をかけた地方大会が中止となりました。
長野 そういった経験があったからこそ、いま、こうして頑張れていると思います。野球ができない期間を味わったので、当たり前であることへの感謝を、心から感じています。
――当時、松商学園高を率いた足立修監督(2026年12月1日、早大監督就任が内定)から学んだことは何ですか。
長野 足立さんは野球はもちろんなんですが、私生活・学校生活とか、日常的なことに厳しい指導者でした。言葉づかい、人間的な成長が最もできた高校3年間だったと思います。
――32年ぶりのアジア王座をかけ、改めて今大会への意気込みをお願いします。
長野 チームは金メダルを目指して頑張っているので、32年ぶりの優勝に貢献できるピッチングができたらいいなと思います。
取材・文=岡本朋祐