先端IT関連優良企業6社が、優勝の栄冠を目指す第34回IPI軟式野球リーグ大会が9月19日(土)にさいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。 写真=藤井勝治 
5戦全勝で今季の優勝を決めたAAS。最終節の直接対決を制しJBSの3連覇を阻んだ
優勝、3位、そして最下位脱出。3試合すべてが順位を左右する一戦となった最終節は、各チームが意地をぶつけ合う熱戦となった。
最大の注目カードは、優勝決定戦となったAAS対JBSの直接対決。序盤は投手戦となったが、AASが3回に宮崎の適時打で先制する。さらに5回に3点、6回には打者一巡の猛攻で7点を挙げ、一気に突き放した。エース片岡は6回1失点の完投に加え、自ら4打点を叩き出す活躍をみせ、11-1で快勝。5戦全勝で優勝を決めた。
ともに2勝2敗で並んでいたIKIとSRAの3位争いは、IKIに軍配。3回に秋元の打球が相手の失策を誘う間に2点を奪って逆転すると、6回にも小野の適時打で加点。菅野、長谷川、池谷の3投手がSRA打線を無安打に封じ、3-1で競り勝った。
TDI対SCSKは、初勝利を目指すTDIをSCSKが振り切る展開に。序盤に3点を先行したSCSKが、中盤以降の反撃を1点差でしのぎ、3-2で勝利。川野が102球を投げ切る完投で、2連勝を飾った。
最終成績は、AASが5勝0敗で優勝。JBS、IKIが3勝2敗、SRA、SCSKが2勝3敗、TDIが0勝5敗となった。全勝でリーグを駆け抜けたAASの強さが際立ったシーズンとなった。
TDI 2-3 SCSK SCSKが2連勝で最終節を締める! 川野が102球の完投勝利
全試合が順位を左右する最終節。前節で首位JBSを破り今季初勝利を挙げたSCSKと、ここまで未勝利のTDI。5位以上を狙うSCSKと、今季初勝利を目指すTDIの意地がぶつかる一戦は、序盤に動いた。
SCSKは1回裏、先頭の内堀が内野安打で出塁すると、すかさず盗塁。この好機に川名が左前へ適時打を放ち、幸先よく先制する。なおも2死満塁と攻め立てると、橋本の放った遊撃への打球を相手守備が処理しきれず、その間に三塁走者が生還。この回2点を先行した。
追加点は3回裏、2死三塁の好機で再び打席に立った橋本の打球が三塁手の失策を誘い、走者が生還。リードを3点に広げ、試合の主導権を握った。
一方のTDIも5回表、1死二塁から3番・鬼木が中前へ適時打を放ち、ようやく反撃の狼煙を上げる。さらに6回表、新が左翼へランニングホームランを放ち、ついに1点差に迫った。

TDIは6回に新のランニングHRで1点差に詰め寄る粘り強さを見せた
息を吹き返したかにみえたTDIだったが、ここからSCSK先発・川野が踏ん張る。その後はTDI打線に得点を許さず、7回102球を投げ切る完投で1点のリードを守り切り3-2でSCSKが勝利。前節の金星に続く2連勝で今季を締めくくった。対するTDIは、終盤に見せ場を作りながらも一歩及ばず。最後まで勝利に手が届かないまま、シーズンを終えることとなった。

SCSK先発の川野は7回を3安打2失点で投げ抜き勝利投手となった
IKI 3-1 SRA IKI投手陣がSRA打線を無安打に封じる! 3投手の継投で3位争い制す
ともに2勝2敗で並び、勝った方が3位となる直接対決。最終節にふさわしい緊迫した一戦は、IKI投手陣の圧巻の投球が際立つ内容となった。
先手を取ったのはSRA。1回裏、先頭の中川が四球で出塁すると、すかさず盗塁で二進。氏原の二ゴロで三塁へ進めると、3番・橋本の遊ゴロの間に生還し、1点を先制する。
しかしIKIも3回表、先頭の宮澤が二塁への内野安打で出塁すると、続く長谷川が遊撃への二塁打を放って無死二、三塁。1死後、1番・秋元の放った遊撃への打球が悪送球を誘い、その間に2者が生還。一気に試合をひっくり返した。
以降は両軍の投手が力を発揮する。SRA先発・丸岡は毎回のように走者を背負いながらも粘りの投球。4回表、7回表といずれも1死満塁のピンチを無失点で切り抜けるなど、要所を締めてみせた。
それでもIKIは6回表、1死から高梨が右翼へ二塁打を放つと、四球と内野ゴロで2死一、三塁と好機を拡大。ここで9番・小野が右前へ適時打を運び、リードを2点に広げた。

IKIの2番手投手・長谷川は4回を無安打7奪三振と完璧なピッチング
圧巻だったのはIKIの投手リレーだ。先発・菅野が1回を投げると、2回からは長谷川が登板し、5回までの4イニングを無安打に抑える。6回裏からは捕手の池谷がマウンドへ上がり、2イニングを無安打で締めくくりゲームセット。3-1でIKIが競り勝ち、直接対決を制して3位を確定。未勝利に終わった昨シーズンから大躍進する形となった。
SRAの丸岡は7回136球を一人で投げ抜く力投をみせたが、打線の援護がわずかに届かなかった。

7回を投げ抜いたSRAの丸岡だったが打線の援護が足りず勝利に届かなかった
AAS 11-1 JBS AASが悲願の初優勝! 片岡が投打に躍動し全勝で頂点へ
勝った方が優勝という、最終節にふさわしい頂上決戦。ここまで4連勝のAASと、1敗で追うJBSの一戦は、序盤こそ緊迫した投手戦となった。

今季の打率が6割を超えるJBS鳴海だがこの日は相手投手を前に1安打に沈黙
AAS片岡、JBS古武の両先発が得点を許さない展開が続くなか、均衡が破れたのは3回表。AASは1死から吉原が相手失策で出塁すると、盗塁と捕逸で三塁へ。2死後、3番・宮崎が中前へ適時打を放ち、待望の先制点を奪った。
この1点が、AASに流れを呼び込む。5回表、先頭の東が四球で出塁すると、吉原が中堅へ二塁打を放って無死二、三塁。ここで2番・大場が右前へ2点適時打を放つと、1死三塁から4番・片岡が中堅へ適時三塁打を放ち、リードを4点に広げた。
そして6回表、今季絶好調のAAS打線が火を噴く。先頭の藤波が相手失策で二塁まで進むと、1死後に本田が左翼へ適時二塁打。東の右前打で好機を広げたところで、JBSは古武から寺島へ継投するが、AASの勢いは止まらない。暴投と吉原の四球で1死満塁とすると、大場の放った二塁への打球が悪送球を誘い、2者が生還。なおも重盗と死球で1死満塁とし、再び打席に立った片岡が左翼へ走者一掃の適時二塁打。さらに山本の打球も相手の悪送球を誘い、もう1点を加えた。相手の失策も重なる打者一巡の猛攻で、この回一挙7点で勝負あり。
投げては片岡が6回100球を投げ、1失点の完投。打っては適時三塁打と走者一掃の二塁打で4打点と、投打にわたる大活躍をみせた。試合は11-1でAASが快勝。

AAS先発の片岡がJBS打線をわずか1点に抑え、打っては4打点の大活躍
5戦全勝で悲願の初優勝。第34回大会の頂点に立った。