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【社会人野球】「重く受け止めなければいけない」と名門・ENEOSの指揮官が語った理由

 

二大大会出場を逃す


ENEOS・宮澤監督は予選敗退が決まった試合後、厳しい表情で試合を振り返った[写真=矢野寿明]


▽社会人日本選手権関東最終予選(10月2日)
三菱重工East 5-1 ENEOS
 都市対抗で歴代最多12度の優勝を誇る社会人野球の名門・ENEOSが22年ぶりの屈辱である。

 ENEOSは社会人日本選手権出場をかけた三菱重工Eastとの関東代表決定戦(2代表ブロック2回戦)を1対5で敗れ、予選敗退が決まった。ENEOSは今年6月の都市対抗西関東二次予選でも敗退し、7年連続での本大会出場を逃していた。「社会人二大大会」と言われる都市対抗、社会人日本選手権で、ともに予選敗退を喫したのは2004年以来である。

 先発・林翔大(大経大)は2回までに計5四死球と制球が定まらず、2回裏に4失点。後手の展開となり、攻撃陣は相手の先発・安達壮汰(法大)の緩急自在の投球の前に決め手を欠いた。5回裏に追加点を奪われ、ENEOSは7回表に猿渡颯(環太平洋大)のソロで追いすがるも、反撃はそこまでだった。宮澤監督は「後半の難しく、厳しい場面で起用しようと思っていました」と、終盤に154キロ右腕・長屋竣大(立命大)を投入するイメージを描いていたが、試合序盤の4失点が響き、ゲームプランに狂いが生じた。長屋は4点を追う8回から救援し、走者を出しながらも2回無失点に抑えて味方の反撃を待ったが、及ばなかった。

序盤の大量失点が敗因


ENEOSの主将・山田陸人[明大]がスタンドへあいさつ。今夏の東京ドームに続き、京セラドームの出場権も手にすることはできなかった[写真=矢野寿明]


 試合後、一塁ロッカールームから出てきた選手たちの足取りは重い。うつむき加減で等々力球場を後にしていた。球場外で就任2年目・宮澤健太郎監督(明大)は取材に応じた。

「前半(2回)の4失点というのがやっぱり重かったです。デッドボール、フォアボールが絡んでしまっていたので、返ってこない点数になってしまったのかなと思います。打線はヒット、エラー絡みの出塁ができたので、ここでもう1、2点たたみかけてれば、後半また違った形になったかと思いますけども、加点できなかったので、それが後半に響いたのかなということもあります」

 現実をこう受け止める。

「都市対抗予選で敗退して、何とか日本選手権には出ようということで、約3ヶ月を過ごしてきました。結果が出なかったので、勝てなかったことは申し訳ないと思っていますし、しっかり、重く受け止めなければいけないなと感じています」

 この日、等々力球場には平日にもかかわらず、会社関係者のほか、ENEOSファンが応援グッズを手に大声援を送っていた。宮澤監督は都市対抗で歴代最多4度の優勝へ導いた名将・大久保秀昭氏(現チームディレクター)からチームを引き継いで2年。社業と野球に真摯に向き合い、強化を図ってきたが、結果として実らなかった。歴史と伝統を誇るENEOS野球部には、優勝しなければ評価されないという「使命」がある。長く厳しいオフを過ごすことになるが、取り返すチャンスは十分にある。この「試練」とどう向き合い、乗り越えていくのか、手腕が試されるところだ。

取材・文=岡本朋祐
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