阪神ではバース以来40年ぶり

阪神・佐藤輝のバット製作を担当する名和クラフトマン[写真提供=ミズノ株式会社]
セ・リーグ公式戦の全日程が10月8日に終了し、個人タイトルが確定。阪神・
佐藤輝明が打率.306、39本塁打、106打点で史上9人目(通算13度目)の三冠王に輝いた。22年の
ヤクルト・
村上宗隆(ホワイトソックス)以来。阪神では1985、86年の
ランディ・バースに続き2人目の快挙である。

阪神・佐藤輝が使用するバット全体[写真提供=ミズノ株式会社]
佐藤輝はミズノブランドアンバサダーである。入団当初からバット製作を担当しているミズノテクニクス株式会社(岐阜県養老郡養老町)の名和民夫氏(59歳)が8日、ミズノ株式会社を通じてコメントを発表した。
「佐藤選手、三冠王獲得本当におめでとうございます。セ・リーグで唯一3割を超える打率を残し、シーズン序盤から成績上位を維持し続けて達成された三冠王には、これ以上ない価値があると思います。阪神タイガースではランディ・バースさん以来、40年ぶりの三冠王ということで、私の先輩である久保田(五十一)が当時、担当していたご縁もあり、私自身も大変うれしく思います。今後もさらなる高みを目指す佐藤選手の力になれるよう、これからも誠心誠意、バットづくりに取り組んでまいります」

グリップエンド[写真提供=ミズノ株式会社]
名和クラフトマンは同社のスポーツ製造販売課に所属。1985年に入社し、ゴルフクラブ製造5年、物流業務2年を経て、バット製造課に異動し、現在はプロ選手の木製バット製作を担当している。

グリップ部[写真提供=ミズノ株式会社]
佐藤輝が現在、使用しているバットは、長さが33.5インチ(85.1センチ)、素材はメイプルで、本体のカラーは黒、グリップは赤褐色かブラウンで、ダイナ加工(先端くり抜き)となっている。

ヘッド[写真提供=ミズノ株式会社]
名和クラフトマンが入社した1985年は、阪神が2リーグ制以降初の日本一。バースが初めて三冠王を遂げたシーズンでもあり、タイガースとの縁を感じずにはいられない。

打球部[写真提供=ミズノ株式会社]
プロ野球史に残る三冠王獲得には、バット職人が真心を込めて、道具を作り続けてきた背景があったのである。佐藤輝は愛用するバットとともに、クライマックスシリーズを勝ち上がり、2023年以来の日本一を目指す。