夏場にフォーム修正

筑波大・小林理瑛は今秋、救援で12試合中11試合に登板している[写真=BBM]
10月18日
筑波大3-0東京経済大(筑波大2勝)
首都大学秋季リーグ戦・第7週2日目。筑波大は3対0で東京経済大を下し9勝3敗、勝ち点4となった。続く試合で日体大が東海大2回戦で連勝し、同率で並び、筑波大と日体大による優勝決定戦へ持ち込まれることとなった。なお、筑波大は2位以上を確定させ、明治神宮大会出場をかけた関東地区大学選手権大会(横浜市長杯)への出場権を手にしている。
試合は筑波大が2回裏に西口友翔(2年・敦賀気比高)のタイムリーで先制。4回裏に相手のミスで追加点を挙げると、8回裏には中村啓太(4年・佐野日大高)がスクイズを決めて3点目。投手陣は先発の友廣陸(3年・北陸高)が6回を無失点に抑えると、7回からは山崎秀太郎(1年・伊万里高)、8回からは小林理瑛(3年・県相模原高)が反撃を許さずに完封リレーが決まった。
今季の筑波大で投手陣の中心となったのがエース・小林だ。昨秋はリーグ2位の防御率1.36をマークし、ベストナインを受賞してリーグ優勝に貢献。この夏は「並進の動作のところで、足を上げてからリリースまでが早かったので、軸足で地面を押す動きを一つ加えることにしました」とフォームを修正。また、「調子が悪い時も相手を抑えられるように困った時に使える引き出しを増やしてきました」と振り返る。オープン戦では先発として結果を出せなかったが、リリーフに回ってから調子を上げた。「先発は試合をつくるためにテンポ良く投げるのが難しいのですが、リリーフならばじっくりいけるので投げやすいんです」。
ロングリリーフにも適性
こうして迎えた秋季リーグだが、先発を予定していた3投手が故障によって離脱。経験の浅い投手陣を小林が支えることとなり、リリーフとして12試合中11試合に登板。前日の東京経済大1回戦ではタイブレークを含む6イニングを(1失点、自責点0で勝利投手)任されるなど、40回1/3を投げてきた。
本人は負担に感じておらず「10試合なら『自分が全試合で完投して90イニングを投げたい』と思うくらいなので、たくさん投げられてうれしいです」と話す。肩やヒジについても「小さい頃からずっと投げ続けていますが痛みを感じたことはありません」と問題がないという。精神面の負担も大きいはずだが「この厳しい場面でマウンドに上がるのかと思うこともありますが、抑えることができれば褒めてもらえますから」と笑顔を見せる。
今秋は東海大1回戦で149キロと自己最速を記録し「ストレートは
シュート気味に動くのでファウルが取れます」と効果的に使っている。変化球も「的を絞らせずに散らして投げるのが自分の持ち味です」と得意のカットボールをはじめ、カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップ、ツーシームと多彩だ。
筑波大・川村卓監督も「真っすぐが良くて、落とすボールも持っている。精神面もタフですし、投手陣は全員、頑張ってくれたのですが、そのなかでも小林が一番頑張ってくれました」と賛辞を送る。
第5週の日体大3回戦では6回からドラフト候補の右腕・
馬場拓海(4年・福岡大大濠高)との投げ合いになったが「馬場投手と投げ合うのは楽しかったですし、勝つことができてうれしかったです」と延長タイブレークの10回まで投げ切って無失点。勝利投手となるなどリーグトップの5勝を挙げ、防御率1.34と好成績を収めている。
関東大会に向けて「トーナメントで連戦になりますが『全部、自分が投げて勝つ』ぐらいの気持ちでいきます」と小林。関東大会は4年連続出場となるが、明治神宮大会への出場権を逃しているだけに、今年こそ全国の舞台に立つことを目指す。
取材・文=大平明