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「ドラ1が外野手なら闘志をむき出して」西武・長谷川信哉がドラフトを注視する理由

 

飛躍のシーズンとなった2026年


今季は打撃でキャリアハイの成績を残した長谷川


 西武の6年目・長谷川信哉が、10月22日に都内で行われるプロ野球ドラフト会議を注視している。

 今季、長谷川は左手有鈎骨骨折による約2カ月の離脱がありながら、86試合に出場。打率.266、育成ドラフト出身選手としては史上最多となる13本塁打、39打点といずれもキャリアハイの成績を残した。交流戦では打率.366でMVPも受賞し、飛躍のシーズンとなった。

 現在参加中の秋季練習では、積極的に走力メニューの先頭を走っている。来季のさらなる飛躍に向け、まずは1年間戦い抜くための体づくりに取り組んでいる。

「オフは体をまずつくる。昨年は一軍にずっといて、ある程度の試合に出たんですけど、打撃のほうで活躍できなかった分、体にそんなに疲労がたまらなかった。今年は打って出塁することも多くて、それが疲労となってパフォーマンスが落ちることがあった。それを経験できたからこそ、1年間戦える体力づくりをもう一度、一からやろうと思っています」

 レギュラー定着を目指す長谷川にとって、今季は手応えと課題の両方を得た1年だった。その経験を糧に、来季はシーズンを通して結果を残すことを目指している。

気になる新戦力の加入


 そんな長谷川が、秋季練習の合間に気にかけているのが、22日のドラフト会議だ。チームに新たな選手が加わることは、自身のポジション争いにも直結する。

「見ますね。どの順位で野手を取るのかっていうのが、やっぱ気になるところですし、球団がどこを補強したいのかというのを一番見られるところなので。そこで、ドラ1が外野手ならば闘志をむき出しにして、全力で競い合いますし、2位、3位だったとしても、期待されて入ってくると思うので。切磋琢磨してやっていきたいなと思います」

 外野のレギュラーを争う立場として、新戦力の加入は気になるところだ。一方で、長谷川は西武のスカウト陣が発掘してきた選手たちの実力も、身近で見てきた。今季、高卒1年目ながら打率.310をマークし、ファーム・リーグ中地区の首位打者に輝いた横田蒼和も、その一人だ。

「そうですね。本人の努力もあるとは思うんですけど。そこの素質を見抜けるっていうところで、目がいいというか、見つけてくるのはすごいと思います」

 その言葉には、スカウトの眼力に対する実感がこもる。何より、長谷川自身もまた、球団のスカウトに才能を見いだされてプロ入りした選手だ。

スカウトの目の前で2試合連続弾


 敦賀気比高時代、2020年ドラフトで育成2位指名された長谷川。新型コロナウイルスの影響で高校野球の日程が大きく制限された年に、プロ入りの道を切り開いた。指名のきっかけとなったのは、スカウトの目の前で放った2試合連続本塁打だった。

「高校の監督さんから『西武のスカウトの前でよくホームランを打ったな』と言われました。僕らの代は(コロナ禍の影響で)独自大会だったので、県大会しかなかったんですけど。1回戦と2回戦の両方とも安達さんが球場に来てくれて、その隣で多分、潮崎(潮崎哲也)さん(シニアアドバイザー)もいたと思うんですけど、その前で2試合連続ホームランを打ったっていうのは、運があったなって感じがしますね(笑)」

 源田壮亮や篠原響らを見いだした安達俊也スカウトとの縁もあり、プロの世界へと導かれた長谷川。育成選手から這い上がり、今季は交流戦MVPにまで上り詰めた。その歩みを振り返れば、ドラフトで指名されることがゴールではないと誰よりも理解しているはずだ。

 新たに入団する選手たちと競い合いながら、自らの立場を確かなものにする。今季つかんだ手応えを一時的なものに終わらせず、不動のレギュラーへ。長谷川にとって、ドラフト会議はライバルの顔ぶれを確認する場であると同時に、来季への闘志を新たにする機会でもある。

文=伊藤順一 写真=BBM
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