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明治神宮野球場100年「特別な思い」と球場長が語る理由

 

明治神宮野球場は10月22日、竣功100年を迎えた[写真=BBM]


 10月22日。野球界の話題は、ドラフト会議一色だった。

 明治神宮野球場は静かに節目の日を迎えていた。1926年10月22日の竣功から100年。つまり、完成してから1世紀が経過した。同日は明治神宮外苑の創建100年にもあたる。

 この日は、東都大学一部リーグ戦が開催。特別な儀式はなく、通常どおりに試合が実施されていた。年間約400試合。高校野球、大学野球、プロ野球のほか、各種イベントが開催される。全国でも類を見ない稼働率である。2012年から伝統と歴史のあるスタジアムを守ってきた永渕義規場長にとっては、感慨深い日になった。

「100年というのは長い年月ですから、特別な思いはあります。球場関係の先人もそうですけど、すべての主催者の皆さま、選手の皆さん、足を運んでいただいたファンの皆さんがあってこその100年です。そして、主役であるグラウンドでプレーする選手の努力があって100年間、球場がここにあるわけですので『感謝』の二文字に集約されると思います」

「安心・安全」が第一


高校、大学、プロ野球のほか年間約400試合が行われる。この日は東都大学一部リーグが行われていた[写真=BBM]


 神宮球場にしかない「風土」がある。

「プロ野球、大学野球、高校野球、それぞれのファンの方が来場されます。それぞれ文化が違う人々が集まってくる場所。プロとアマチュア両方の文化があるというのが特徴で、それが100年の礎であり、共存してきた歴史です」

 永渕場長にとって、特別な時間がある。

「野球場を運営する立場としては『安心・安全』が第一です。無事にトラブルなく、その日を終えることが一番。試合が終わった後、誰もいない球場が落ち着くというか、今日も1日、無事に終わったなと、ホッとするときかもしれないです」

残すは7シーズン


完成からちょうど100年の10月22日は東都大学リーグ戦が行われた[写真=BBM]


 新神宮球場は、2034年シーズンからの開場を予定している。現在の神宮球場を使用するのは、33年までの予定である。

「来年から数えると、残すは7シーズンですね。3年後ぐらいには新球場の建設も始まる予定ですので、次第に新たな姿も目に見えてくると思いますので、お客さんも、新球場に向けて気持ちが盛り上がってもらえればいいかなと思っています」

 阪神甲子園球場は1924年に完成。100年以上の歴史を刻む球場は、全国を見ても稀有な存在だ。

「50年後、100年後も、神宮球場でこうして野球を開催していて、選手が全力プレーを展開し、スタンドでは大勢のファンが見ている光景であってほしいと思います。私は先人からの思いを継承し、次の世代へとつなぐ役割だと思っています」

 11月14日には「明治神宮外苑創建百年記念奉納試合」が行われる。「東京六大学野球連盟選抜」と「東京ヤクルトスワローズ」が対戦。永渕場長は「2006年の創建80年記念、16年の創建90年記念に続いての開催になりますが、盛り上がってほしいと思っています」と語る。甲子園と並び「聖地」と呼ばれる神宮球場はこれからも選手、ファンとともに歩んでいく。

取材・文=岡本朋祐
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