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「日本でずっとプレーしたい」広島愛にあふれた「長距離砲2人」の去就は

 

不完全燃焼だった来日2年目


広島の助っ人コンビのモンテロ[左]、ファビアン


 各球団が来季に向けて戦力整備を進めている。小園海斗、矢野雅哉が今季限りで退団することが決まった広島は、大学No.1内野手の呼び声が高い山里宝(亜大)をドラフト1位で指名。二遊間の核になるスター候補生だ。2位は即戦力の捕手で、西野啓也(立命館大)を指名した。

 今季は3年連続Bクラスと優勝争いに絡めなかった。巻き返しに向け、クリーンアップを担うサンドロ・ファビアン、エレフリス・モンテロの去就も注目される。来日2年目の今季はともに不完全燃焼だった。

 ファビアンは102試合出場で打率.223、16本塁打、37打点。春先から打撃の状態が上がらず、4月下旬にファーム降格を経験した。1カ月の調整期間を経て、7月に月間8本塁打をマーク。8月4日の巨人戦(マツダ広島)では、同点の延長12回にライデル・マルティネスからサヨナラアーチを放った。

「投手陣が頑張っていたので、攻撃陣も点を取らないといけないと思っていたので最高にうれしかったです。サヨナラホームランは、アメリカで打ったことがありませんし、自分の野球人生でも記憶にありません。多分、初めてです。マルティネス投手は球がすごく速い投手なので、力まないように意識して打席に入り、浮いた変化球でしたがうまく反応できました。9回の前の打席では得点機で凡退しましたが、気持ちはポシティブ。まだ終わってない、粘り強くいこうと思っていたので良かったです」とナインと喜びを分かち合っていた。ただ、好調の時期が短く、得点圏打率.176と勝負強さも鳴りを潜めた。

 モンテロは124試合出場で打率.232、13本塁打、42打点。7月に月間打率.386を記録したが、シーズントータルで見るとファビアンと同様に好調が長続きしなかった。打撃内容を見ると、成績以上にインパクトを感じたファンは多いだろう。4月5日の阪神戦(マツダ広島)で9回に桐敷拓馬から左翼席にサヨナラ弾。お立ち台で「サイコーです!」と絶叫した。7月8日のヤクルト戦(マツダ広島)では、同点の9回二死満塁で代打起用されると打ち気を抑えてボール球をきっちり見逃し、サヨナラの押し出し四球でチームの勝利に貢献している。リーグ連覇を飾った阪神戦に対戦打率.360、5本塁打、12打点と好成績を残したことも印象を良くしている。

2人に結ばれている特別な絆


野球に対して真摯に向き合うファビアン


 ファビアンとモンテロは謙虚な性格で野球に真摯に向き合うことから、首脳陣の評価が高い。ファビアンは「日本のプロ野球はレベルが高いと海外ではみんな言っていましたが、僕自身は日本のことをあまり知りませんでした。でも、代理人から日本の球団との契約の話を聞いて、FAとなっていたこともあり、なんとか『やってみよう』と自分の中で決めました。最初は、日本の文化がどんなものか、食べ物などが合うかも分からず、すごく心配でした。でも、来てからは全然違って、全部、めちゃめちゃ好きです。広島のファンの応援は見たことのないものでしたが、スタジアムが盛り上がって、楽しくてとても好きです。だから今は、ほかのところには行かず、日本でずっとプレーしたいと思っています」と週刊ベースボールで、広島への愛着を口にしている。

「最高の選手」とファビアンが語るモンテロ


 同じドミニカ共和国出身のモンテロとも、特別な絆で結ばれている。

「モンテロのあの一発(4月5日の阪神戦のサヨナラ弾)は、僕もすごくうれしかったです。その日、僕自身はヒットを打っていませんが、モンテロが自分をカバーしてくれたと感じます。逆に彼が良くないときは僕が打って、お互いカバーしています。ほかのチームメート、若い選手たちともそうしていますが、特にモンテロと僕は助っ人。チームが勝つため、サポートをするためにここにいると思っています」

「モンテロは最高の選手。2021年の2A時代から同じリーグでずっと見てきて、本当に素晴らしい選手だと思います。同じ助っ人として、彼が自分の仕事をしているときは僕も同じことをしている気持ちです」

 助っ人外国人選手の活躍がチームの命運を大きく左右する。ファビアン、モンテロは来季も広島でプレーすることが叶うか。

写真=BBM
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