ドラフト指名後初の登板

日体大は筑波大との優勝決定戦で敗退。先発を務めた馬場は、無念の表情で試合を振り返った[写真=福地和男]
10月27日【優勝決定戦】
筑波大2-1日体大
春秋連覇にはあと一歩、届かなかった。
筑波大との優勝決定戦で先発を託された日体大・
馬場拓海(4年・福岡大大濠高)は7回途中2失点で敗戦投手となった。1点リードの3回裏に筑波大の主将・宮澤圭汰(4年・花巻東高)に同点ソロを浴びると、6回裏二死三塁から四番・
長田悠也(3年・国学院栃木高)の右越え二塁打で勝ち越しを許した。7回裏二死三塁のピンチを迎えた場面で左腕・
西平晴人(4年・近大付高)にマウンドを譲っている。チームはそのまま1対2で敗退。日体大は春秋連覇を逃した。
10月22日のドラフト会議で、
阪神から2位指名を受けた。前日(26日)の雨天中止を受けてのマウンド。これまでとは異なる注目度ではあったが「特に変わらず『優勝するぞ!』という気持ちでマウンドに上がりました」と、周囲の喧騒に惑わされることなく、エースとしての投球に専念した。
周辺部分でセンス発揮

マウンド上で躍動する馬場。来年以降、球場に足を運ぶ阪神の熱狂ファンのハートをつかむはずだ[写真=福地和男]
勝負どころでは150キロのストレートが決まった。一塁走者を2度にわたりけん制で刺すなど、周辺部分でのセンスの良さを見せつけた。被弾したシーンは「ツーシームが甘く入った」と明かし、決勝打を浴びた場面は「真っすぐが少し高めに行ってしまったので、もう少し低めに投げられていたら、ライトフライになっていたかなと反省しています。自分の力不足だったと思っています」と、反省を口にした。
「今日の登板で、まだ成長しないと上でやっていけないと思ったので、変化球のコントロール、ここぞという場面でのボールの使い方、もっと精度を上げていきたいと思います」
11月4日からは明治神宮大会出場をかけた横浜市長杯(関東代表決定戦)が控える。日体大は1回戦で東京国際大と対戦。関東の代表枠は「2」であり、10校が出場するトーナメントにおける決勝進出2校が本大会へ駒を進めることができる。馬場は決意を語る。
「(準決勝まで)3回勝たないといけないので、全部投げるつもりで挑みたいと思います」
チームを背負う覚悟が備わっている。来年以降、縦縞のユニフォームでもマウンド上で見せる「責任感」が最大の強みとなる。全国の猛虎ファンは、馬場の投球に熱狂するはずだ。
取材・文=岡本朋祐