ダルビッシュのカブス入団にメッセも歓迎

キャンプでも笑顔が見られるなど順調な仕上がりを見せているメッセンジャー。ダルビッシュのカブス入団にカブスファンとして歓迎した
今季の開幕投手に指名され、順調に春季キャンプを過ごしているランディ・メッセンジャー。エースとしての自覚も十分で、来日も過去最速。このときにかぶっていたキャップはシカゴ・カブスのものだった。彼は小さいころからカブスの大ファン。アマチュア時代は内野手としても活躍しており、カブスの二塁手としてゴールドグラブ9回、MVP1回、本塁打王も獲得したライン・サンドバーグの大ファンだった。「初めてリグレー・フィールドで彼を見たときは興奮したよ」。
2016年、カブスが108年ぶりに世界一になったときにも興奮していた。そして昨日、そのカブスに
ダルビッシュ有が正式に入団。「そう! マイ・チームに入ったよ!」と笑顔で歓迎。9年前に来日したときに、衝撃を受けた日本人投手が、当時
日本ハムに所属していたダルビッシュだった。日本一と認めた投手で、メジャーでも屈指の投手FAとなったダルビッシュが、ファンであるカブスへ移籍することはうれしい出来事であった。
昨年2連覇を目指したカブスはリーグ優勝決定戦でドジャースに敗退した。2年ぶり4回目の世界一へ向け、強力な先発の獲得にメッセンジャーの期待も高い。そのメッセンジャー自身は「個人の成績よりも、
阪神の優勝が最優先だね」と開幕へ向け準備を進めている。
阪神の13年ぶりリーグ優勝と1985年以来の日本一、そしてカブスの世界一が同時に達成されれば、メッセンジャーにとって最高の2018年シーズンとなるだろう。
文=椎屋博幸 写真=小山真司