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2018キャンプ展望

【ソフトバンク キャンプ展望】競争激化で「もう1頂!」強く

 

ハイレベルな争いがスタートする


昨年のキャンプ風景


 チャンピオンフラッグが宮崎市生目の杜に帰ってくる。王者の証を風になびかせ繰り広げられるのは、競争、競争、競争。「もう1度、1つになって、頂点へ!」。負けられないチーム内での戦いが幕を開ける。

 まず熾烈を極めそうなのが、開幕投手争いだ。昨年の開幕投手・和田毅をはじめとし、最多勝に輝いた東浜巨、勝率第一位の千賀滉大と候補が多数。東浜が「チームの中心になりたい」と強い決意を口にし、自身初の大役に立候補すれば、「先発をやっていく中で目指すのは当然」と、和田も譲る気はない。7人が同時に投げられ、圧巻の臨場感の屋内ブルペンで、チームのエース級が静かに火花を散らす。

 正捕手、支配下争いも熱い。甲斐拓也高谷裕亮の2トップに割って入るであろう栗原陵矢九鬼隆平は力強さを増してA組(一軍)でキャンプイン。そんな若手捕手陣を鼓舞する達川光男ヘッドコーチの熱血指導を目の前で見られるのもキャンプならではだ。また、昨年A組に抜てきされ、オープン戦でもアピールを続けた曽根海成は、開幕前に支配下登録を勝ち取った。B組(二軍)スタートの選手もアピール次第ではキャンプ中の昇格可能性があり、曽根に続けと意気込む育成選手たちからも目が離せない。

 キャンプの1日は、ソフトバンク名物の『ホークス歩調』と呼ばれる、全員で声出ししながらのランニングから始まる。聞いているだけでも気合の入る選手たちの掛け声でスイッチを入れたら、随所で見られる熱きサバイバルを、全体練習終了後の個別練習までたっぷりと堪能していただきたい。柳田悠岐松田宣浩ら主軸たちのサク越え連発のフリー打撃あり、今宮健太本多雄一ら守備職人たちの軽快なグラブさばきあり。ほかにも、来場者への限定グッズプレゼントに、親子で参加できるブルペン投球体験や『タカガール応援デー』などイベントも盛りだくさんだ。イベント情報は特設サイトでチェックしておこう!

 例年、たくさんのファンが訪れるソフトバンクのキャンプ。声援を背に厳しくも充実した1カ月を経て、チームは「もう1頂!」強くなる。

写真=BBM

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