4ポジションが白紙 白熱するレギュラー争い
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若手中心の活気あるキャンプ風景
昨季、日本シリーズの大舞台を経験した
ラミレス監督率いるチームのモチベ―ションは高い。20年ぶりのセ・リーグ優勝に向けて、密度の濃いキャンプが行われるだろう。
指揮官は「レギュラーは桑原(将志)、筒香(嘉智)、宮崎(敏郎)、ロペスは決まっているが残りは競争になる」と投手を除く4つのポジションが白紙状態であることを明言。捕手は
戸柱恭孝、
嶺井博希、
高城俊人が正捕手の座を競い、外野では不動のレギュラーだった右翼・
梶谷隆幸と2年目の
細川成也、攻守走の三拍子で評価の高い新人・
神里和毅を競わせる考え。
内野では遊撃・
倉本寿彦と
阪神からFA加入の
大和がゼロからポジション争いを繰り広げる。守備のスペシャリストである大和の存在は二塁の
柴田竜拓、
石川雄洋、
田中浩康にも刺激となり、チーム全体のレベルアップにつながっていくだろう。
目指す野球も新しくなる。攻撃ではロペス、筒香、宮崎のクリーンアップが軸であることに変わりはないが、中軸の前後では「盗塁」「犠打」を重視する。昨季レギュラーシーズンで39盗塁、84犠打はリーグ最低だった。一番や二番、下位打線は機動力や小技を重視する“スモールベースボール”へと転換を図る。当然キャンプでは、バントや走塁練習、状況に応じたバッティング練習といったメニューに時間が割かれるはずだ。
昨季、
浜口遥大をはじめ即戦力となりうる新人を宜野湾での一軍キャンプに帯同させて、高いレベルで「プロの水」に慣れさせると同時に、戦力の見極めを行った。今季も大学&社会人出身の新人5人を一軍キャンプをスタートさせる。
先述の神里以外に、ドラフ1位・
東克樹は開幕ローテ入りが期待される即戦力。「バランス、下半身の使い方がいいから制球もよく、球にキレもある」とラミレス監督も高く評価する。
石田健大、
今永昇太、浜口に続く、大卒サウスポーが初めてのキャンプをどう過ごすのか。例年に増して話題豊富な
DeNA。宜野湾には多くのファンが足を運びそうだ。
写真=BBM