週刊ベースボールONLINE

12球団の焦点

【西武の焦点】ヤフオクドームでソフトバンクに勝てるか?

 

キャンプからオープンと各チームが調整を続ける中で、さまざまな手応えとともに、誤算が出てきた。ここでは担当記者が、開幕までに解決すべきポイントを選び、検証をする。

オープン戦で連勝したが……


3月6、7日、ヤフオクドームのソフトバンク戦で連勝を果たした西武


◎DATA
[2017年対ソフトバンク戦成績]
9勝16敗(ヤフオクドーム1勝11敗)

 昨季、4年ぶりの2位に躍進し、今季はリーグ優勝を目指す西武。10年ぶりの頂点に立つために昨季、13.5ゲーム差をつけられた王者・ソフトバンクを倒すことが必須条件なのは間違いない。ソフトバンクとは直接対決で9勝16敗。特にヤフオクドームでは1勝11敗と大きく負け越した。敵地での勝敗を好転させなければVは近付かない。

 ヤフオクドームでは投打ともに振るわなかった。同球場でのチーム打率は.203、得点は29。1試合平均は約2.6点だ。同じくチーム防御率は7.74、失点は88だから、勝利をつかめるわけがない。

 エースの菊池雄星もプロ入りから8年間、ソフトバンクに勝ち星なし。昨年も4試合に先発し、すべて黒星。特にヤフオクドームでは2試合の先発で計14失点、防御率26.63と惨たんたる結果に終わった。

 とにかく苦手意識を払しょくするために勝つしかない。それはオープン戦でも同様だが、3月6、7日のヤフオクドームでのソフトバンク戦に連勝を果たした。初戦に勝利後、辻発彦監督も「今日も負けていたら『またか』となる」と勝利することの意義を強調した。

 6日は新外国人のカスティーヨが先発して4回1失点、7日は菊池が3回1失点。中継ぎ投手も好投したが、油断はできない。ソフトバンクは主力のデスパイネ内川聖一が出場せず、ベストメンバーではなかったからだ。打線も拙攻が目立った。本番になれば1つのミスが大きく響くだけに、修正は必要になってくる。シーズンに向け、さらに対策を練っていくことが重要だ。

写真=湯浅芳昭

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング