広島・高橋大樹[外野手/6年目/24歳]
![](https://cdn.findfriends.jp/img.sp.baseball/show_img.php?id=694&contents_id=p_page_101)
長打力が一番の魅力だが、課題とされてきた打撃の安定度も増しつつある
このプレーが6年目にかける思いを雄弁に語っていた。5月3日
巨人戦(マツダ
広島)、岡本の一打はバックスクリーンへ一直線に伸びていった。センター後方の打球を背走しながらのジャンピングキャッチ、これまで打撃の色が濃かった男が好守で存在感を示した。
自らの現役時代から
高橋大樹を知る守備・走塁コーチの
廣瀬純は賛辞を惜しまなかった。
「あのきわどい打球を捕るというのは、ボールへの執着心が感じられました。絶対一軍に残るというものを感じました。課題もありますが、雰囲気的にも一軍に慣れてきたように思います」
高校通算43本塁打をマークした。2012年にドラフト1巡目で入団した大砲は、将来の主軸打者として期待されてきた。2014年には一軍デビューも果たしたが、一軍定着はかなわなかった。
しかし、高橋大は試行錯誤の中で着実に進化を遂げてきた。長距離砲のイメージこそ強いが、「低く、強い打球」をイメージする中で安定した活躍が可能になった。
「間違いなく数年前とは別の感覚で野球をやれています。以前よりボールが見えるようになってきました。あとは、いかに投手の球を一球で仕留められるかです。ここをクリアしないといけません」
春先は、
丸佳浩の離脱もあり、外野の一角としてアピールに成功した。だが、ハイレベルな広島の外野陣に食い込むためには、やはり高いレベルのパフォーマンスが求められる。
「左投手には設定した球を振っていき、見逃し方もよくなっています。あとは、右投手に対して、元気いっぱいのスイングばかりでなく、状況によってアプローチを変えられるようになればと思います」。(
東出輝裕打撃コーチ)
ファームではチームトップタイの8本塁打(8月7日現在)。
大谷翔平世代の24歳は、3連覇の輪に加わるべく、きょうも汗を流す。
写真=BBM