8月5日から始まった第100回全国高校野球選手権記念大会。大阪桐蔭高が優勝したが、熱戦が続いた中でニュースターも誕生した。注目された選手たちも活躍したが、大会を盛り上げた3年生球児を紹介していこう。 吉田輝星[金足農高]
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ギアの上げ下げを自在に行い、奪三振を重ねた吉田輝星
スピンの効いた最速150キロの直球を武器に奪三振の山を築き、史上7人目となる4試合連続2ケタ奪三振を記録。横浜高との3回戦からはツーシームも駆使し、無走者の場合は打たせて取る投球も。ピンチではギアを上げ、投じるボールでチームに流れを引き寄せて逆転劇も演出。犠打処理やけん制などを含めたフィールディングも申し分なく、総合力で今大会No.1投手だった。
小園海斗[報徳学園高]
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スピード感あるプレーで相手をかく乱した小園海斗
聖光学院高との1回戦では大会タイ記録となる1試合3二塁打を放ち、そのたびに犠打で三塁に進んで本塁生還。巧みなバットコントロールに俊足で勝利をもぎ取った。安定感あるフィールディングを見せる遊撃守備も超高校級だが、敗れた済美高との準々決勝では9回に失策を犯して失点に。打っては無安打に封じられ「まだまだ自分に甘さがある」とさらなる成長を誓う。
山田龍聖[高岡商高]
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大阪桐蔭ナインも舌を巻いたキレと制球力を誇った山田龍聖
昨夏の聖地も経験し「キレを磨いてきた」という決め球・スライダーもコーナーを突き、直球の効力がアップ。3回戦では大阪桐蔭高から11奪三振。敗れはしたが、各打者がその投球に舌を巻いた。
柿木蓮[大阪桐蔭高]
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冷静さが加わりマウンドでの風格が増した柿木蓮
最速151キロを計測した一方でカーブ、スライダーなど多彩な変化球も操り、総合力に長けた。試合終盤に逆転された昨夏の教訓を胸に「最後まで冷静に」投じてスキを与えず。風格は高校生離れしていた。
根尾昂[大阪桐蔭高]
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根尾昂のポテンシャルは計り知れない
投げては最速148キロ、打っては2回戦で甲子園初本塁打と秘めるポテンシャルは計り知れない。遊撃守備でも巧みなグラブさばきに軽快なフットワークも光り、場内の「根尾君」の
コールだけで大観衆は湧いた。
藤原恭大[大阪桐蔭高]
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規格外のパワー、スピードを誇った藤原恭大
浦和学院高との準々決勝では驚がくの一発を披露。内角直球を詰まりながら右翼席へ運ぶと、5打席目は弾丸ライナーでバックスクリーンへ。1回戦ではランニング本塁打と規格外のパワー&スピードを披露した。
渡邉勇太朗[浦和学院高]
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その大谷をマネして急成長も、力不足を痛感した渡邉勇太朗
あこがれの
大谷翔平(エンゼルス)のフォームを参考にし、最速149キロの直球を投じたが、大阪桐蔭高に4被弾。志望するプロで成長を期す。
野村佑希[花咲徳栄高]
優勝した昨夏に続いて四番に座り、2試合連続弾。集中力が光り、抜群の長打力を見せた。今夏は背番号1も野手一本でプロに挑戦する。
北村恵吾[近江高]
勝負強さが光った。1回戦から準々決勝まで全試合で打点を記録。「引きつけて打つ」ことが好結果を呼び、好球必打で豪打と巧打を見せた。
奈良間大己[常葉大菊川高]
スピード&パワーを披露。1回戦で本塁打、2回戦では左前打で迷うことなく二塁へ。「ノーサイン」で躍動した常葉大菊川高を象徴した。
写真=BBM