巨人・北村拓己[内野手/1年目/23歳]
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すでに一軍の舞台も経験した巨人の北村拓己。次のステップは一軍定着だ
笑顔で声を張り上げる姿がすがすがしい。北村拓己は、グラウンド上で仲間を鼓舞する闘志あふれる男だ。1年目はファームで腕に磨きをかける。「打撃では小さくならないこと、自分のスイングで打席を終えることを内田(順三、打撃コーチ)さん、田代(富雄、打撃コーチ)さんに言われています。川相(昌弘)監督からはしっかり守れること、打撃ではつなげるような役割ができるようになれば、選手としての幅が広がると言われているので、そこは意識してやっています」。
亜大からドラフト4位で入団。181センチ、85キロの体格を生かした豪快な打撃が特徴だ。守備では遊撃、三塁がメーン。プレー以外に、その人間性にも注目したい。石川県金沢市の軟式野球チーム「十一屋ファイターズ」で野球を始めて以降、星稜中、星稜高、亜大とすべてのチームで主将を任された。明るい性格と、しっかり自分の意見を伝えられる発言力が北村の持ち味だ。
2月は沖縄・那覇での2次キャンプ途中から一軍に合流し、オープン戦にも出場した。開幕後は二軍で出場を続け、8月23日時点で86試合に出場し、打率.266、5本塁打、35打点。「毎日試合があるので、切り替えないといけない。打てないときもあるけど、そこで一喜一憂しているようでは、年間通して戦っていけないなと、シーズン序盤で痛感しました」と、プロの世界の厳しさを身をもって感じている。
夏場に入り、一軍では
坂本勇人、
吉川尚輝の二遊間レギュラーが故障で離脱。坂本勇に代わって一軍初昇格を果たした北村だが、7月20日の
広島戦(マツダ広島)の3回に代打で起用されたプロ初打席は、10球粘った末に二ゴロ。その後は出場機会を与えられず二軍に戻った。チャンスをつかめなかった悔しさを胸に、再び練習に明け暮れる。巨人の元気印が一軍の舞台で輝く日は、そう遠くないはずだ。
写真=BBM