長いシーズンの中には、偉大な記録から、あっと驚く珍記録までさまざまな数字が残された。記憶に残る記録から、そうでもないものまでギュッと凝縮してお届けしよう。 15年ぶり3度目の記録
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8月16日のDeNA戦で今季4人目となるサイクル安打を達成した平田
なかなかお目にかかれる記録ではない。4月21日の
日本ハム戦で
柳田悠岐(
ソフトバンク)、7月9日の
巨人戦で
山田哲人(
ヤクルト)、7月20日の
阪神戦で
桑原将志(DeNA)、そして8月16日のDeNA戦で
平田良介(
中日)がプロ野球史上68人目(73度目)、シーズン4人目となるサイクル安打を達成した。4人ともに長打力を備えた俊足の持ち主であることは一目瞭然だが、サイクル安打は、打力と走力に加えて、運も味方に付けなければ達成は難しい。そんな偉大な記録が4度達成されたのが今シーズンだった。
ちなみに1シーズンに4人以上の達成者が出たのは1952年、2003年で今回は15年ぶり3度目の記録。さらにシーズン最多記録は03年の5人だ。この年はオーティズ(
オリックス)、
福留孝介(中日)が記録すると、3人目、4人目は7月1日に
稲葉篤紀(ヤクルト)と
村松有人(ダイエー)が史上初となる同日にサイクル安打を達成した。さらに翌日には
桧山進次郎(阪神)が5人目となり、わずか2日間で3度のサイクル安打が飛び出した珍しいシーズンだった。
写真=BBM