長いシーズンの中には、偉大な記録から、あっと驚く珍記録までさまざまな数字が残された。記憶に残る記録から、そうでもないものまでギュッと凝縮してお届けしよう。 15年ぶり3度目の記録
「神様、仏様」に並んだ!?
広島・フランスアが、8月30日の
巨人戦(東京ドーム)で、この月18試合目の登板、
稲尾和久(西鉄)らが持つ月間最多登板のプロ野球記録に並んだ。稲尾は1956年9月に記録。2013年5月には
益田直也(
ロッテ)が記録しており、フランスアは史上3人目となった。なお、フランスアと同じ今季8月に、
山田修義(
オリックス)がフランスアから1日遅れで記録している。
同じ18試合でも、74回2/3も投げている稲尾は別格と言えるが、投球内容ではフランスアのそれも素晴らしい。主にセットアップの役割で起用され、月間成績は0勝1敗1S10H、17回2/3を投げて防御率は0.51だ。
ドミニカ・カープアカデミー出身で、キャンプまでは練習生の立場だったフランスア。3月7日に育成契約、5月21日に支配下選手登録と階段を上ってきた。リリーフに回ったことで適性を発揮し、
今村猛や
ジャクソンが本調子にないカープのリリーフ陣を救った。
こちらは「神様、仏様」というより「救世主」の呼び名がピッタリか。
写真=BBM