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ヤクルト・村上宗隆 侍ジャパンの指揮官も認めた才能/2年目の覚醒

 

スケールの大きな打撃が魅力だ


 昨季、初打席初本塁打を放った未来の四番打者が、初の一軍キャンプで泥にまみれて奮闘を見せた。19歳の誕生日となった2月2日には、宮本慎也ヘッドコーチから50分にも及ぶノックの嵐という「プレゼント」。足元をふらつかせた村上は「見てのとおりです」と疲労感たっぷりの様子で振り返った。

 向上心の塊でもある。1月には青木宣親に弟子入りし、ロサンゼルスで自主トレを行った。大先輩からは「学んでいく姿勢が出ていて、いい方向に行くと思う」とお墨付きをもらった。春季キャンプでは徹底してバットを振り込み、打撃フォームを見直した。実戦では9打数無安打と沈黙したが、3試合にようやく初安打。それでも「内容は良くないので、意識してやっていきたい」と笑顔は見せなかった。

 視察に来た侍ジャパンの稲葉篤紀監督は「あの若さで遠くに飛ばすことに長けている」と絶賛。誰もが才能を認める長距離砲が、2年目の開花へ向けて準備を進めている。

写真=井田新輔

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